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足場運搬ロボット「TLEVER」のレンタル開始、タカミヤと建ロボテックが共同開発ロボット

タカミヤは、建ロボテックと共同開発した足場運搬ロボット 「TLEVER」のレンタルを開始した。最大500キロの資材を一度に積載可能で、建設現場の労働負荷軽減と事故リスク低減に寄与する。

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 タカミヤは2025年7月29日、建ロボテックと共同開発した足場運搬ロボット 「TLEVER(トレバー)」のレンタルを開始したと発表した。 足場などの資材運搬を自動化することで生産性と安全性の向上を図る。実際の橋脚補修工事でのブラケット運搬作業で、運搬工数を約3分の1に削減することに成功した。

足場運搬ロボット「TLEVER」
足場運搬ロボット「TLEVER」 出典:タカミヤプレスリリース

 TLEVERは1台28キロで、重機を使用せずに人力で運べる。サイズは76(長さ、脱着式接触センサー含まない)×61(幅)×38(高さ)センチ。 独自開発のパイプレール上を走行するため、ぬかるみや凹凸のある不整地でも安定した長距離運搬が可能。前後上部/下部接触時と転倒時に停止する3段階の安全センサーを搭載し、作業員や周辺の安全を確保する。積載量は最大500キロで、実働8時間持続する大容量バッテリーを搭載。搬送スピードは時速1.3キロ、登坂能力は5%。

TLEVERの構成
TLEVERの構成  出典:タカミヤプレスリリース

 タカミヤが実施した実証実験では、TLEVER1セットで最大500キロの資材を1分あたり21.6メートルで運搬。これは作業員約10人分に相当する資材量だという。作業員を運搬作業から解放し、本来の専門業務への集中を促すことで、チーム全体の生産性が向上する。

 今後はTLEVERのレンタル提供を通じて、稼働時間や移動距離などの実運用データを蓄積、分析し、現場ごとに最適化された工程管理や効率化のソリューションを提案していく。

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