東北福祉大が「図書館・食堂棟」と「体育館」建設、2028年度の完成後は「新講義棟」着工:プロジェクト
東北福祉大学は、宮城県仙台市青葉区の「国見キャンパス」に、「図書館・食堂棟」と「体育館」を新設する。2028年度の完成後は既存建物の解体に入り、「新講義棟」を新設し、全ての学科を国見キャンパスに集約する。
東北福祉大学は2025年9月26日、宮城県仙台市青葉区の「国見キャンパス」の魅力向上を図るべく、2026年度から始動する新キャンパス構想「One Campus Project」のプロジェクト第一弾を明らかにした。
プロジェクトでは、「図書館・食堂棟」と「体育館」を新設。図書館・食堂棟は鉄筋コンクリート造+鉄骨造5階建て約6000平方メートルで、1〜2階は食堂エリア、2〜5階は図書館エリアで構成する。食堂、カフェエリアには大人数が利用できるスペース、図書館には1人で学ぶスペースから複数人で学習するスペースまでを計画し、学生の交流や学習を支える施設となる。
2028年度中の竣工予定で、完成後は食堂エリアから図書館エリアまでが、吹抜けやスキップフロアでひとつながりになり、多様な学生が丘を散策するように居場所を探せるようになる。
体育館は、国見キャンパスから徒歩圏内の北山キャンパスに建設する。鉄骨造2階建て延べ床面積3500平方メートルの規模を見込む。館内はホワイエを中心に、南に体育館、北側にトレーニングルームや多目的室を配置する。ホワイエからは、施設内の活動を見通すことができ、競技種目に縛られない運動部同士の交流を生み出す。
2棟の建設後は、第二弾として既存建物の解体を進め、現在は別キャンパスに分散している学科を国見キャンパスに集約するための「新講義棟」を新設する。全学科を国見キャンパスに集め、全ての学生のWell-beingを実現するキャンパスを目指す。
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