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東京メトロ本社が日本橋箱崎に一時移転 働く場所を選べるABWの執務フロアなどを実現:ワークプレース
東京メトロは2026年夏、東京都台東区東上野にある本社の老朽化に伴い、中央区日本橋の「MSH日本橋箱崎ビル」11〜13階へ本社機能を移転する。東京メトロが進める上野駅周辺での再開発の進捗に応じて、将来は上野エリアへの再移転も予定している。
東京地下鉄(東京メトロ)は2025年9月25日、現本社の老朽化や社員エンゲージメント向上を含めた職場環境の課題に対応するため、東京都中央区日本橋箱崎町の「MSH日本橋箱崎ビル」へ2026年夏に本社移転すると公表した。
新オフィスでは「自由な発想で挑戦」し、「横断連携による価値創造」を促す環境と「社員エンゲージメントが高まる」空間を目指す。そのために「platform of Metro」をデザインコンセプトに据え、ユニバーサルデザインを取り入れ、緑が多く部署間コミュニケーションを促すオフィス環境と、業務内容やプロジェクトに応じて働く場所を選べるABW(Activity Based Working)を実現する。
MSH日本橋箱崎ビルの所在地は東京都中央区日本橋箱崎町19−21で、移転フロアはビルの11〜13階。来客エリアでは、東京メトロらしさを発信し、来館者に楽しんでもらえるようなエリアとする。執務スペースはオープンな空間で自由な発想や挑戦するマインドを生み出し、新たな価値創造を図る。カフェエリアや集中スペースなども配置し、業務内容に応じて適した場所を選んで働くABWを可能にし、役職や部門を超えた交流にもつなげる。
なお、東京メトロでは、今回は一時的な移転で、現本社のある上野エリアへの再移転などは街づくりの進展状況を見極めつつ判断するとしている。
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