北九州市に延べ4.7万m2の物流施設、陸/海/空へアクセス良好 2027年9月竣工:ロジスティクス
野村不動産は、福岡県北九州市で延べ床面積4万6694.32平方メートルの高機能型物流施設「(仮称)Landport小倉」を建設する。2027年9月の竣工を予定している。
野村不動産は2025年10月1日、福岡県北九州市で高機能型物流施設「(仮称)Landport小倉」を建設すると発表した。9月30日には北九州市と立地協定を締結した。
(仮称)Landport小倉は、S造、地上2階建てのボックス型で、敷地面積は3万4783.62平方メートル、延べ床面積は4万6694.32平方メートル。2027年9月の竣工を予定している。
建設地は、九州自動車道「小倉東IC」/北九州都市高速「長野IC」まで約2.8キロに位置し、九州全域や中国地方西部への広域配送にも対応。北九州空港まで約15分、新門司港まで約20分、太刀浦コンテナターミナルまで約30分と、陸/海/空のインフラへのアクセスが良好だ。
多様な車両や荷物に対応するため、低床と高床のハイブリッド両面バースを採用し、効率的なオペレーションの構築が可能。マルチテナント型施設として3分割貸しにも対応する。敷地内一方通行の車両動線で搬出入車両の安全性に配慮する他、コンテナ車対応の待機スペースを設け大型車両にも対応する。施設内には利用者向けのカフェテリアも設ける。
今後3年間で15棟の物流施設を開発、総事業費約3400億円
野村不動産は、2025年4月から2028年3月までの3年間で約3400億円を投じ、合計15棟の物流施設を事業化すると決定した。今回の計画もこの一環。また、北九州市は「物流拠点構想」に基づき、陸/海/空の結節点周辺エリアを中心に物流関連施設の集積を図り、各種輸送モードを組み合わせることで、多様な物流ニーズや時代の変化に対応できる都市づくりを目指している。
施設の建設に伴い、野村不動産は北九州市と立地協定を締結した。協定に基づき、北九州市は法令の窓口や市内企業とのマッチングなどを支援し、野村不動産は入居テナント企業における市民の優先的な雇用促進に努める。また、北九州市の物流拠点構想の実現に向けて両社で連携をとりながら周知活動やPRを行っていく。
今回のLandport 小倉を含め、野村不動産は2028年3月までに、九州エリアで5棟の物流施設を竣工させる計画を掲げている。
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