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「築地再開発」は9000億円を投じ、5万人収容スタジアムや高さ210mのホテルなど9棟建設:プロジェクト(2/2 ページ)
築地再開発が2030年代前半の開業を目指し、本格始動する。計画では、9000億円を投じ、5万人収容のスタジアムやライフサイエンス/商業複合棟、高さ210メートルのホテル棟など9棟を建設する。設計は日建設計とパシフィックコンサルタンツ、施工は鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店が担当し、2030年代前半に第一期の街びらきを目指す。
デザインモチーフは「扇」、東京の新たな玄関口となる象徴的な景観を創出
建物全体のデザインモチーフには「扇」を採用。かつて築地市場に貨物列車を引き込む形状に由来しており、調和や繁栄への願いを込めた。計画では扇の意匠を基に、地下鉄新駅やバス、舟運、さらには空飛ぶクルマなど陸海空の次世代モビリティを結ぶハブも整える。
建物は、スタジアムやホテル、MICE施設、商業、レジデンス、ライフサイエンス施設、舟運、シアターホールなど計9棟からなる。最高高さは約210メートル。舟運活用を含め、水都東京の再生にも貢献する。
エリアマネジメントでは、街区全体の一体運営を念頭に置き、緑地やオープンスペースを活用したにぎわい創出や、統一感のある街並み景観の誘導を計画している。情報発信は公式Webサイトを通じて随時情報を発信する予定だ。
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