「屋内外双方」のAI自動航行ドローンを2025年7月から提供開始、ドローン・ジャパンとGMO:ドローン
ドローン・ジャパンは、AI画像解析機能を搭載した屋内自動航行対応ドローン「Indoor Quick 2.0」の提供を開始する。GMO AI&ロボティクス商事と連携し、自動航行ソリューションをカスタマイズして販売する。
ドローン・ジャパンは2025年7月から、AI画像解析機能を搭載した屋内自動航行対応ドローン「Indoor Quick 2.0」の販売を開始する。GMOインターネットグループのAI・ロボット事業を担う商社「GMO AI&ロボティクス商事」と連携し、ローバーやボートを含めたAI自動航行ソリューションを顧客ごとにカスタマイズして提案する。
用途は屋内工事の進捗確認などを想定
Indoor Quick 2.0は、Modal AI製のAI画像解析用フライトコントローラー「VOXL2」を搭載したドローンで、GPSが届かない屋内環境でも安定して自動航行する。顧客の使用環境や業務内容に応じて、室内自動飛行可能なドローンをカスタマイズし、専用操作アプリ「インドアオートミッションアプリ」とセットでサービス提供する。インドアオートミッションアプリでは、飛行ルートの指定や機体の状態が表示される。
主な想定用途は、建築・土木の屋内工事進捗確認、工場の点検や工場内照度調査、倉庫の定時入出在庫管理など。
他社の屋内自動航行ドローンとの違いは、低価格な上、ハードウェアやソフトウェアのカスタマイズに対応している点がある。ドローン本体には必要に応じて各種センサーやコンパニオンコンピュータを追加可能で、ソフトウェアはデータの取得や解析用のソフトウェア開発も行う。
導入までのフローは、用途や目的のオンラインヒアリングから始まり、現地調査と試験飛行を踏まえたソリューション提案を受けた契約、カスタマイゼーション/POC、運用開始の流れで、検討から運用まで一貫して支援する。
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