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360度写真上に3Dモデルを配置、きもとの建築現場の可視化ツールxR

きもとは、エイト日本技術開発と共同開発した建築現場の可視化ツール「Eye-Con360」の提供を開始した。360度カメラで撮影した現場写真上に、3DCADで作成した構造物などのモデルを配置して検討できる。

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 きもとは、エイト日本技術開発と共同開発した建築現場の可視化ツール「Eye-Con360」の提供を開始したと2025年5月28日に発表した。

360度写真上に3Dモデルを直感操作で配置

「Eye-Con360」で3Dモデルを360度写真に配置したイメージ
「Eye-Con360」で3Dモデルを360度写真に配置したイメージ 出典:きもとプレスリリース

 Eye-Con360は360度カメラで撮影した全天球写真上に、3DCADで作成した構造物などのモデルを重ねて配置し、完成後のイメージを直感的に確認できる。

 容量の大きな点群データを扱う従来方式と異なり、軽量な画像と3Dモデルのみを用いるため、外部サーバや高性能PCは必要ない。アイコンやコマンドも最小限に抑えたシンプルなインタフェースとし、初心者でも操作に戸惑うことがない。

建築現場可視化ツール「Eye-Con360」のイメージ
建築現場可視化ツール「Eye-Con360」のイメージ 出典:きもと YouTubeチャンネル

 複数の3Dモデルを瞬時に切り替えての比較検討、道路使用や河川占用などの申請や説明時の3Dモデル可視化が実現する。災害発生時には、既存モデルを活用し復旧初期計画を立て、被災状況の記録や早期復旧計画のシミュレーションにも使える。橋梁(きょうりょう)や仮設構造物の整備計画時には、太陽光や影を調整して日照影響を反映したイメージを表示できる。

3Dモデルは距離や大きさ、回転、伸縮に加え、光源の調整もできる
3Dモデルは距離や大きさ、回転、伸縮に加え、光源の調整もできる 出典:きもと YouTubeチャンネル

 データはローカル保存のため、ネットワーク環境のない現場でも使用できる。無償のビュワーも提供し、発注者や自治体担当者といった専用ソフトウェアを持たない関係者でも確認できる。

 きもとは今後、BIM/CIMやデジタルツインなどの分野でも展開する方針を明らかにしている。

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