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人と重機の配置をクラウドで一元管理、現場リソース最適化 刷新版をCSPIで披露:第7回 国際 建設・測量展(2/2 ページ)
現場サポートはCSPI-EXPO2025で、クラウド型リソース管理サービス「現場クラウドArune」のリニューアル版を公開した。ホワイトボードにマグネットを貼る感覚で配置計画を作成し、重機と人員のリソースを一元管理。関係者間でリアルタイムに共有できる。
現場単位や種別ごとにリソースを確認 コスト削減にも
リソースは現場単位、リソース種別(重機、人員、機材、その他)単位で切り替えて表示可能。空きリソースを探したり手配したりする手間を大幅に削減する他、「例えば『重機が足りているからリースをしない』といった判断が可能になり、コスト削減にもつながる」(担当者)という。急な施工計画の変更にも柔軟に対応できる。
配置予定では、当日の配置状況を全体や現場別に一覧で表示。変更/修正も容易で、重機の点検状況確認や稼働実績記録も確認できる。
点検簿機能では、スマートフォンから入力した重機/機材に対する点検記録を蓄積、管理する。点検者はURLやQRコードで点検簿にアクセスして重機の確認を行い、点検実施状況は配置予定画面にも表示される。
さらに、位置情報取得機能では、オプションのセンサーを重機に取り付けることで、位置情報の取得と稼働状況の自動記録が実現する。
Aruneの月額利用料は3万円(税別)で、ユーザー数やリソース登録数に上限はない。センサーは1台当たり5000円(税別)、最低利用期間は6カ月間。年間契約による割引プランも用意する。
担当者は「これまでは重機を所有する地場コンや下請け企業での利用が中心だった。今回のリニューアルを機に、重機を持たない建設会社にもターゲットを拡大したい」と語った。
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