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戸田建設と相模原市が「ロボットフレンドリー環境」構築へ実証実験:ロボット
戸田建設、神奈川県相模原市、さがみはらロボットビジネス協議会は、相模原市役所本庁舎でロボットとエレベーターの連携運用に関する実証実験を行う。
戸田建設は2025年6月11日、神奈川県相模原市、さがみはらロボットビジネス協議会と、「ロボットのまち さがみはら」の実現を目指す実証事業に関する協定を締結した。
相模原市はロボット産業政策に注力し、生産性向上を目的としたロボット導入支援などに取り組んでいる。また、さがみはらロボットビジネス協議会は、相模原市のロボットビジネス推進に向けた地域プラットフォームとして、ロボット産業振興や企業のビジネスを支援している。
3者は今回、「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業に関する協定」を締結。相模原市役所本庁舎でロボットとエレベーターの連携運用に関する実証実験を行う。
戸田建設はエレベーターとロボットの連携システムの設置やエレベーターの改修を担当する他、協議会へのロボットやソフトウェアの開発/製作を支援する。相模原市は実施場所の提供や広報活動、協議会への支援を、協議会はロボットやソフトウェアの開発/製作を担当する。
実証に当たって、協議会内には新たに「ロボットフレンドリー分科会」が設けられ、地域企業6社が参画。ロボット導入のための実践的な技術支援や開発協力などにより、事業の円滑な推進を図る。
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