既存物件6万戸にスマートロック導入、旭化成不動産レジデンス:スマートロック
旭化成不動産レジデンスは入居者の利便性向上と委託会社の業務負荷軽減を目的に、既存の賃貸住宅約6万戸にスマートロックを導入する。
旭化成不動産レジデンスは2025年6月12日、入居者の利便性向上と委託会社の業務負荷軽減を目的に、ビットキーの暮らしのコネクトプラットフォーム「homehub」とスマートロックを、既存の賃貸住宅約6万戸に導入すると発表した。
鍵関連業務が年間約万3600時間削減
設置対象は、賃貸住宅「ヘーベルメゾン」のうち、スマートロック設置可能なドア仕様を採用した2012年度以降の6万戸。エントランスドアと各住戸ドアに設置する。入居者は、homehubのスマートフォンアプリからICカードや暗証番号などの鍵情報を登録することで、さまざまな手段で鍵を解錠できるようになる。入居者が希望する場合はサービス事業者への日時指定の一時的な電子鍵発行も可能で、不在時の置き配やペットケアの依頼にも対応できる。退去時は鍵情報が削除される仕組みだ。
スマートロック導入により、入退去時の物理鍵の発注/交換/郵送手配や物件現地のダイヤル錠の撤去作業が不要になり、1件当たり約80分の業務削減につながる。年間退去件数を1万200戸と想定すると、約1万3600時間の労働時間削減が見込まれる。これにより、委託先の原状回復事業者や仲介会社の負担軽減につながる。
管理会社では入退去時の鍵の発送業務やスペアキー発行などが不要になり、年間約1800時間の削減効果が見込まれる。入居者はキーレス化でカギ紛失のリスクが低減し、外出先で解錠/施錠履歴が確認でき、安全性が向上する。
旭化成不動産レジデンスは旭化成ホームズと共同で、駅近やハイグレード設備などハード面に加え、ペット専門の管理サービスなどソフト面を組み合わせた付加価値型賃貸住宅を提供している。今回のスマートロック導入もソフト面の付加価値強化の取り組みの一環として実施した。
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