「赤坂七丁目再開発」着工、46階建て大規模複合施設建設 日鉄興和/野村不動産:プロジェクト
日鉄興和不動産と野村不動産は、東京都港区「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」の建設工事に着手した。地上46階/地下1階、高さ約157メートルの複合施設を建設する。延べ床面積は約8万7912平方メートル。2028年度の竣工を予定している。
日鉄興和不動産と野村不動産は2025年6月1日、東京都港区で推進する「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」の建設工事に着手した。2028年度の竣工を予定している。
再開発事業は、港区赤坂七丁目の約1.2ヘクタールの区域で実施。地上46階/地下1階、高さ約157メートルの複合施設を建設する。建築面積は約5017平方メートル、延べ床面積は約8万7912平方メートル。用途は共同住宅643戸の他、事務所、専修学校、店舗などを予定している。
立地は、東京メトロ銀座線/半蔵門線と都営地下鉄の「青山一丁目」駅から徒歩6分で、高橋是清翁記念公園に隣接する。都市計画/基本設計は日本設計、実施設計は清水建設/日本設計の設計共同企業体が担う。施工は清水建設が特定業務代行者として担当する。
再開発では老朽化した旧耐震建物の建て替えに加え、区画道路の拡幅整備や電線類の地中化により都市防災機能を強化する。非常用発電機の設置や防災備蓄倉庫の確保、帰宅困難者向け一時滞在施設の整備も計画している。地形に応じたバリアフリー動線を確保し、快適な歩行者ネットワークの形成も図る。
赤坂御用地や高橋是清翁公園から南側市街地へ連続する緑のネットワークを形成するため、公園と一体となる緑地と広場を整備する。周辺エリアは居住人口が多い一方で日用品購入の利便性に課題があることから、生活利便施設も導入予定だ。
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