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コンセプトは「ビルを百年使う」、丹青社が築50年超の旧耐震ビルをフルリノベ:リノベ
丹青社は、東京都中央区東日本橋で築50年を超える旧耐震ビルをフルリノベーションし、「リブラ東日本橋」としてオープンした。既存構造体を残したまま耐震補強を施し、電気や空調、給排水などの設備、内外装を刷新している。
丹青社は2025年3月、東京都中央区東日本橋で築50年を超える旧耐震基準の建物をフルリノベーションし、「リブラ東日本橋」としてオープンしたと発表した。
1973年竣工のビルをリノベ、コンセプトは「ビルを百年使う」
リブラ東日本橋は1973年に竣工で、延べ床面積は約538平方メートル。今回は「ビルを百年使う」というコンセプトの下、既存構造体を残したまま耐震補強を施し、電気や空調、給排水などの設備、内外装を刷新した。
地下1階と地上2〜7階を対象に7区画の入居者募集を開始。地上2〜7階は、家具付きのフルセットアップオフィスとして整備する。スタートアップやプロジェクトチームの拠点としての活用を見込む。地下1階はスケルトン貸し(内装を施していない状態での貸し出し)で、事務所や店舗、倉庫用途に対応する。
募集区画は、地下1階が40.81平方メートル、地上2〜6階が53.88平方メートル、7階が50.04平方メートルで構成される。
都営浅草線「東日本橋駅」徒歩1分、都営新宿線「馬喰横山駅」徒歩3分、JR総武本線「馬喰町駅」徒歩4分と複数路線を利用可能。角地に位置しており、視認性の高さも特長となっている。
リブラ東日本橋は、丹青社が展開する不動産再活性化事業「R2(Real-estate Revitalization)」の一環として手がけたものだ。2024年3月に完成した「ウィンド小伝馬町」に続き、2棟目のフルリノベーション物件となる。
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