横浜に『ZEB』取得の「スマートエネルギー倉庫」が完成、延べ13.7万m2 三井不動産:ロジスティクス
三井不動産とENEOS不動産が神奈川県横浜市で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安」が竣工した。延べ床面積は13万6717.67平方メートル。『ZEB』認証とCASBEE横浜Aランクを取得している。
三井不動産とENEOS不動産は2025年3月3日、神奈川県横浜市で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安(MFLP横浜新子安)」が完成したと発表した。太陽光発電と大型蓄電池を備え、各種電源の最適制御により余剰電力を有効活用する。これらの取り組みにより、『ZEB』認証とCASBEE横浜Aランクを取得した。
MFLP横浜新子安は2025年2月28日に竣工。S造5階建て、敷地面積は6万189.44平方メートル、延べ床面積は13万6717.67平方メートル。設計/施工は日鉄エンジニアリングが手掛けた。首都高速神奈川1号横羽線、5号大黒線、7号横浜北線の生麦ランプ入口に近接し、東京都心や神奈川県内陸部などの人口集積地域にアクセスが良好だ。
各階トラックバースは45フィートコンテナ車両に対応し、バースプラットフォームの片持ちスラブを撤去することでロングウィング車の接車にも対応。1F倉庫/バースの積載荷重は2.0トン/平方メートルで多様な保管ニーズに応える。
BCP対応では、72時間対応の非常用発電、地震エネルギー吸収能力の高い「アンボンドブレース」の採用、想定浸水レベルよりも高い位置への重要設備機器設置などを実施している。
また、屋上には約2000キロワットの太陽光パネルを設置、容量2600キロワット時の大型蓄電池も導入した。さらに、三菱重工エンジン&ターボチャージャの制御システムマイクログリッドコントローラー「COORDY」を実装。系統電力、太陽光発電、蓄電池の3種類の電源を最適制御し、CO2を約40%削減できる見込みだ。停電時などの自立型電力供給制御にも優れ、スマートエネルギー実現に大きく貢献するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ロジスティクス:大阪市大正区鶴町で冷凍冷蔵物流施設を新設 大末建設の設計・施工で2026年完成
三菱地所、農林中央金庫、JA三井リース建物、東銀リースは、大阪府大阪市大正区鶴町一丁目で冷凍冷蔵物流施設「ロジクロス大阪大正II」の建設工事に着工した。コンストラクションマネジメントは三菱地所設計、設計・施工は大末建設で2026年10月末の竣工を目指す。ロジスティクス:鹿島、大田区で2.3万m2の都市型物流施設竣工 『ZEB』も取得
鹿島建設が東京都大田区で開発を進めてきたマルチテナント型物流倉庫「KALOC南六郷」が完成した。延べ床面積約2.3万平方メートル、柱RC/梁S造の4階建てで、最大2テナントの入居が可能。開発から設計・施工まで一貫して鹿島建設が手掛けた。ロジスティクス:伊藤忠が物流施設の開発で北海道初進出 ラピダス半導体需要見込み千歳市で2026年春着工
伊藤忠都市開発と伊藤忠商事は、伊藤忠グループ初となる北海道での物流施設の開発に乗り出す。計画では2階建て、延べ床面積約1万6120平方メートルの規模となる見通しで、完成は2027年春の予定。Archi Future 2024:「属人化した建設業務からAIと最適化で脱せよ」構造計画研究所が提言する“建設ナレッジ活用”
建設業界の生産・施工段階では、これまで情報の共有化が注目されることはなかった。現在でも過去の経験や知識、勘に依存した属人化した業務が常態化している。そうした中、構造計画研究所はAIと最適化技術の活用で、旧態依然とした仕事のフローからの脱却を提言する。ロジスティクス:埼玉三郷で三菱地所らの延べ13.5万m2物流施設が着工 東急建設の設計・施工で2026年完成
三菱地所、JR九州、住友倉庫の3社が、埼玉県三郷市で計画していたダブルランプ型5階建て物流施設が着工した。設計・施工は東急建設で、竣工は2026年8月。ロジスティクス:東京湾岸エリアでBTS型物流施設「AVC SQUARE」竣工、ラサール不動産投資顧問
ラサール不動産投資顧問が東京都江東区東雲で計画を進めていた物流施設「AVC SQUARE」が完成した。環境負荷の低減にも配慮し、CASBEEのSランクやZEB-Readyの認証を取得済みで、AVCホールディングスの本社機能を含めた専用施設となることが決定している。