東京湾岸エリアでBTS型物流施設「AVC SQUARE」竣工、ラサール不動産投資顧問:ロジスティクス
ラサール不動産投資顧問が東京都江東区東雲で計画を進めていた物流施設「AVC SQUARE」が完成した。環境負荷の低減にも配慮し、CASBEEのSランクやZEB-Readyの認証を取得済みで、AVCホールディングスの本社機能を含めた専用施設となることが決定している。
ラサール不動産投資顧問は2024年11月29日、東京都江東区でテナント企業のオーダーメイドで建設するBTS(Build To Suit)型物流施設「AVC SQUARE」が同日に竣工したと発表した。AVCホールディングスの本社機能を備えた専用施設として、稼働することが決定している。
CASBEEのSランクやZEB-Readyの認証を取得済み
建設地は東京湾岸エリアの江東区東雲に位置し、首都圏中心部への配送に適している他、首都高速湾岸線「有明」インターチェンジまで約2キロと、高速道路網を利用した関東全域への配送拠点としても利用できる立地。羽田空港や東京港、横浜港を経由した空と海へのアクセスの利便性も高く、東京臨海高速鉄道(りんかい線)「東雲」駅から徒歩約5分で、周辺には広大な居住エリアを擁し、通勤の面でも高い利便性を有している。
着工は2023年10月1日で、設計はサンエス建設、施工はサンエス建設と八生建設のJVが手掛けた。
建物規模は、地上4階建て延べ床面積1万3885.32平方メートルのボックス型最新型物流施設。1階には2面接車できるトラックバースを備え、倉庫の梁下(はりした)有効高さ5.5メートル以上を確保している。
設備面では、LED照明や節水型衛生器具を設置することで環境負荷の低減にも配慮し、CASBEE-建築(新築)のSランクやZEB-Readyの認証を取得済み。
ラサール不動産投資顧問は物流需要がマルチユースに向かう中、倉庫用途のみならず、本社機能や音響/映像スタジオ、機器のリペアメントセンターを備えた今回の施設のように付加価値の高い物流施設開発を進めていくとしている。
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