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延べ6万m2の「MFLP名古屋岩倉」竣工、「中継輸送」の拠点で物流2024年問題に対応ロジスティクス

三井不動産が、愛知県岩倉市川井町で、2023年4月から錢高組の設計・施工で建設を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)名古屋岩倉」が竣工した。新施設は、「物流2024年問題」の解決策の1つ「中継輸送」の拠点となる好立地に位置する。

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 三井不動産は、愛知県岩倉市川井町で物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)名古屋岩倉」が2024年5月15日に竣工したと同月20日に発表した。

「物流の2024年問題」解決策の1つ「中継輸送」の拠点

「MFLP名古屋岩倉」外観
「MFLP名古屋岩倉」外観 出典:三井不動産プレスリリース

 MFLP名古屋岩倉の構造と規模は、地上4階建てRCS造で延べ床面積は約6万平方メートル。敷地面積は約3万5000平方メートル、各階のフロアプレートは最大約1万4000平方メートル。

 所在地は愛知県岩倉市川井町下田南1番地9で、名神高速道路「一宮IC」、名古屋高速一宮線「西春IC」に近接し、広域配送に優れた交通環境にある。首都圏と関西圏をつなぐ「中継輸送」拠点としての活用に適した立地とともに、中部圏内陸部の産業集積地となる尾張北部地区への配送にも適する。同日の5月15日に愛知県一宮市で着工し、矢作建設工業の設計・施工で2025年5月15日の完成を予定する「MFLP一宮」を含めると中部圏の三井不動産の物流施設は5件となり、中継輸送のニーズの高まりに応える体制が整う。

「MFLP一宮」の完成イメージ
「MFLP一宮」の完成イメージ 出典:三井不動産プレスリリース

 施設スペックとしては、ランプ方式を採用し、4階バース前に、奥行き5.4メートルの大型庇(ひさし)を完備し、風雨の際も作業効率を高める。倉庫面積は最小約2000平方メートルから使用可能で、顧客ニーズに柔軟に応じられる。

エントランス(左)と4階奥行き5.4メートルの大庇(右)
エントランス(左)と4階奥行き5.4メートルの大庇(右) 出典:三井不動産プレスリリース

 BCP対応では、72時間の非常用発電設備と備蓄倉庫を完備し、有事の際の入居テナントの事業継続をサポート。また、南西敷地の一部に、隣接する五条川の散策者が憩えるスペース(自主管理公園)を整備。災害時の拠点となる際に活用できる「かまどベンチ」や「マンホールトイレ」なども設ける他、建物内の会議室は、地域住民団体にも開放するなど、地域コミュニティーの拠点となることを目指す。

自主管理公園(左)とかまどベンチ(右)
自主管理公園(左)とかまどベンチ(右) 出典:三井不動産プレスリリース

 従業員向けには、快適に休憩してリフレッシュできる「ラウンジ」と「バルコニー」を設け、ラウンジでのWi-Fi提供、24時間対応可能な無人コンビニを設置し、働きやすさを提供する。中継輸送のドライバー乗り換え時の待機スペースとしても活用を見込んでいる。

倉庫内観(左)とラウンジ(右)
倉庫内観(左)とラウンジ(右) 出典:三井不動産プレスリリース

 環境配慮の取り組みでは、屋上の約75%に太陽光発電パネルを配置し、施設内共用部に給電することで、DBJ Green Building認証(4つ星)を取得済みで、『ZEB』認証の取得も予定している。専有部では入居テナントの要望に応じて、柔軟に利用可能な「グリーン電力提供サービス」を提供し、顧客のRE100やESGの課題解決を支援する。

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