デジタル診断とオンサイト点検を組み合わせたハイブリッド定期メンテナンスサービスを提供 ジョンソンコントロールズ:FM
ジョンソンコントロールズは、設備から継続的に取得したデータによるデジタル診断と、サービスエンジニアによるオンサイトでの実機点検を組み合わせた新たな定期保守メニュー「デジタルハイブリッド定期メンテナンスサービス」の提供を開始する。
ジョンソンコントロールズは2025年4月から、デジタル診断とオンサイトでの点検を組み合わせた新たな定期保守メニュー「デジタルハイブリッド定期メンテナンスサービス」の提供を開始する。
ジョンソンコントロールズは2023年、自社リモートオペレーションセンターと顧客のシステムを接続し、データに基づく制度の高いデジタル診断を行う「OpenBlue RDR」の提供を開始。この技術を活用することで、入場制限区域やアクセスが困難な場所でも点検が可能となり、施設のオペレーションを停止することなく、入室許可や立ち合いも不要となった。
新サービスは、定期メンテナンスサービスにOpenBlue RDRの技術を標準的に組み込み、設備から継続的に取得したデータによるデジタル診断と、サービスエンジニアによるオンサイトでの実機点検を組み合わせて実施する。これにより、従来はメンテナンスサービス訪問時しか確認できなかった天井内や制限区域内の設備/機器の稼働状況の把握や、不具合の兆候検知が可能となる。また、サービスエンジニアがデジタル診断や設備データに基づいて効率的な実機点検を行い、トラブルの未然防止に向けた修繕計画を立案することで、施設の安定稼働とライフサイクルコストの最適化を図る。
新サービスでは、顧客の施設を24時間/365日遠隔監視し、施設パフォーマンスを常に最大するリモートオペレーションセンター(ROC)に接続される。顧客のニーズに応じて柔軟に組み合わせて追加できる「つながるサービスメニュー」が基本料金不要で選択できる。価格は、契約範囲と自動制御機器台数に応じて設定される。
今後2025年度内に新規契約10%増加、3年以内に対象システム導入中の顧客の8割でシステム更新を目指す。
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