最安月590円で家庭の電気や水まわりのサブスク修理サービス開始、北電:製品動向
北海道電力とホームサーブは、電気設備や水まわりの定額制修理サービス「ほくでんの住まい修理サポート」の受付を開始した。定額料金で受付から修理までのワンストップサービスをまずは札幌市、小樽市、江別市、旭川市、函館市の戸建て住宅や集合住宅(賃貸を除く)から開始する。
北海道電力とホームサーブは2025年1月15日、電気設備や水まわりの定額制修理サービス「ほくでんの住まい修理サポート」の受付を開始したと発表した。
24時間365日、電話1本で修理手配は完了
ほくでんの住まい修理サポートは、定額料金で受付から修理までを提供するワンストップサービス。住宅設備のトラブルが発生した場合、居住者は自身で修理業者を選んで手配し、事前に分からない材料費や修理に要した出張費などの支払いが生じ、トラブルの原因にもなる。新サービスでは24時間365日電話1本で依頼可能で、相見積もりを取って比較して修理業者を探す手間がなくなり、定額制なので修理に要する想定外の出費を抑えられる。修理業者は、居住エリア内で電気工事士資格、給水装置工事主任技術者などの専門知識を持った修理作業員が対応する。
電気設備修理サービスでは、コンセントとスイッチ、ヒューズとヒューズボックス、分電盤、漏電と安全ブレーカー、宅内や敷地内電気配線を対象とする「エコノミープラン」、エコノミープランに家庭用エアコンも含む「ベーシックプラン」、ベーシックプランに家庭用冷蔵庫やIHコンロを追加した「ワイドプラン」の3種を用意した。
料金設定は年間契約の一括払いで、エコノミープランが1年当たり7080円で、1カ月換算すると590円。ベーシックプランが1万4520円、ワイドプランが1万7880円(全て税込み)。部品代や出張費を含めて、修理1回当たり最大30万円までの費用が自己負担ゼロとなる。利用回数制限は設けていない。
また、水まわり修理サービスでは、キッチンの水栓と排水口、洗面所と浴室の水栓、排水口、洗濯場の水栓と排水口、トイレ、トイレタンクと水栓を対象とした「エコノミープラン」、エコノミープランに屋外の水栓と給排水管を加えた「ベーシックプラン」の2種。
年間契約の場合、エコノミープランが1年当たり1万1880円、ベーシックプランが1万9080円。エコノミープランでは修理1回当たり最大5万円まで、ベーシックプランでは最大30万円までの費用が自己負担ゼロ。エコノミープランでは年間2回まで利用可能で、ベーシックプランでは利用回数制限を設けていない。
ほくでんの住まい修理サポートは、先行して札幌市、小樽市、旭川市、江別市、函館市の戸建て住宅と賃貸を除いた集合住宅の顧客向けにサービスを展開し、順次エリアを拡大する計画だ。
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