ニュース
AIがダンプ入退場管理を自動化、NETISに登録 アーキット:スマートコンストラクション
アーキットと萩原建設工業が共同開発したAIによるダンプトラック入退場管理システム「AIダンプキーパー」がNETISに登録された。
アーキットは2025年1月14日、北海道帯広市の建設会社萩原建設工業と共同開発したAIによるダンプトラック入退場管理システム「AIダンプキーパー」が国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。
AIダンプキーパーは、現場に設置したカメラの映像をAIで解析し、従来目視で行っていたダンプトラックの入退場管理や場内の稼働状況把握を自動化するシステム。AIが工事車両を判定し、現場作業員の代わりに入退場確認や帳票作成、飛散防止シート装着状況やタイヤの泥落とし状況などの確認を行うことで、現場の効率化を実現する。萩原建設工業の現場の知見とコア技術を基に、アーキットがシステム開発を担った。
重機や車両へのセンサーの取り付けが不要なためメーカーや台数を問わず適用でき、多数の重機が稼働する現場や複数の工区がある現場などへも導入可能。また、作業状態をリアルタイムに把握することで、稼働状況に応じた配車や台数調整など適切な現場改善につながる。人手による現場臨場が不要となり、接触や落下事故などの危険がある作業を減らせる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GIS:衛星×AIでネットにない全国2900万台の「月極駐車場」を網羅する「PARK STOCK」
全国約3000万台あるとされる月極駐車場のうち、オンラインには100万台の登録しかないといわれている。月極駐車場の検索/契約サイト「PARK STOCK」は、残り2900万台分の駐車場を衛星とAIでデータ化。リアルタイムで駐車場の空き状況や料金が分かり、駐車場探しがラクになる。貸主側にとっても、初期費用や月額費用が掛からず自社の駐車場登録や空満管理ができるメリットがある。 - “土木×AI”で起きる建設現場のパラダイムシフト(28):最近聞くGNSS/RTK-GNSSってなに?【最新論文で学ぶ土木×ICTのBack To The Basic】
建設DXの潮流によって、建設現場をヴァーチャル空間にも再現する“デジタルツイン”の活用が進んでいます。リアル空間をドローンやレーザースキャナーなどで3D化するときに欠かせないのが、位置情報を正確に取得する技術です。そこで今回は、Google マップやカーナビ、スマートフォンなど一般社会にも普及したGNSSと、センチ単位に精度を上げたRTK-GNSSといった「測位技術」を改めて解説します。 - スマートメンテナンス:無償利用の人工衛星画像とAIで、NECが札幌市の水管橋を点検 ドローンよりも低コスト
NECは、無償利用可能な人工衛星画像やAIを用い、水管橋の異常点検に関する実証実験を実施した。ドローン点検で生じる撮影コストを掛けずに、多頻度での計測が可能となる。 - スマートコンストラクション:冬季の工事現場で活用できる「降雪地向けDXソリューション」をリリース、イクシス
イクシスは、冬季の工事現場や除雪作業、道路の維持管理などに活用できる降雪地向けDXソリューションをリリースした。天気予報の視覚化やAIによる積雪量の監視、遠隔地との作業状況の共有システム、車両管理システム、排雪量の3D計測などを提供する。 - ドローン:LTE制御のドローンで片道1km超の河川巡視、NTTイードローン
NTT e-Drone Technologyは、琵琶湖南端にある瀬田川洗堰でドローンによる河川巡視を行い、LTE通信を用いた映像伝送や機体制御を検証した。約1キロ先でも機体制御、映像伝送が可能なことなどを確認している。 - “土木×AI”で起きる建設現場のパラダイムシフト(27):“現場DX”を実現するAI×デジタルツイン 熟練者の技能をモデル化などの最新論文【土木×AI第27回】
今回は、建設現場のDXに欠かせないデジタルツインとAIの組み合わせを深掘りし、熟練者の技能をデジタルツインでモデル化やフィジカルとサイバーの両空間融合で最適な施工管理などの最新研究を採り上げます。