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屋内3D点群スキャンドローン「Rangle6」開発着手、2025年6月に実運用開始:ドローン
国産ドローンブランド「Rangle」を展開するDRONE SPORTSは、LiDAR搭載で屋内の非GPS環境で3D点群スキャンを可能にする新型機「Rangle6」を開発中だ。2025年2月下旬からのテスト運用を経て、2025年6月の提供開始を予定している。
DRONE SPORTSは、低価格かつ高性能な屋内リアルタイム点群測量ドローンの開発を開始し、2025年2月下旬からデモンストレーションを行う。
屋内3Dスキャンに必要な性能と小型化を最優先に機体設計
DRONE SPORTSは点検と調査作業に必要な機能を厳選し、安全性を最大限に考慮した国産産業用ドローン「Rangle(ラングル)」を自社開発している。既にRangleでプラント点検を100現場以上行っており、現場での危険予知やドローン操作、機体メンテナンスなどの技術的なサポートや報告書作成などの実績がある。
新たに開発中の「Rangle6」は、屋内リアルタイム点群測量(屋内3Dスキャン)に必要な性能を満たし、機体の小型化を優先させて設計。機体サイズは400φ程度を想定し、LiDARを備え、周辺環境をマッピングして自己位置を推定しながら非GPS環境下の狭所空間での飛行にも対応する。
これまで1台で多用途に応じる他社の機種はさまざまなセンサー類を装備するため、価格が高くなりがちだった。その点、Rangle6は屋内リアルタイム点群測量に用途を特化することで、可能な限りコストダウンを図っている。
今後は2025年2月下旬からテスト運用を実施し、2025年6月頃の実運用とサービスの提供開始を目指す。
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