13年間で売上10倍に成長したトップビルダーの人材戦略×経営手法を学ぶ研修提供:産業動向
ナックは工務店向けに、トップビルダー2社が有する人材戦略×経営手法のノウハウを研修で学ぶ「Kensyo-Inaba Style Method」の提供を開始した。
ナックは2024年12月4日、工務店支援を行う建築コンサルティングカンパニーで、成長意欲の高いビルダーに向けたノウハウ商品「Kensyo-Inaba Style Method(KIM)」の販売を開始した。
KIMは、成長意欲の高い全国のビルダーに向け、茨城県土浦市のStyle Design 会長 稲葉龍也氏による人材戦略と、高知県地盤で地域密着型ビルダーの建匠 代表取締役社長 西村龍雄氏の経営基盤構築ノウハウをパッケージ化している。
トップビルダーの人材戦略×経営手法のメソッドを提供
ナックは1971年にダスキンのフランチャイズ加盟店として創業して以来、「暮らしのお役立ち」を軸として、積極的な事業領域を拡大。現在ではダスキン事業を中核とするレンタル事業に加え、宅配水事業を展開するクリクラ事業、地場工務店の経営支援を行う建築コンサルティング事業、住宅事業、美容/健康事業と、「暮らし」と「住まい」に関わる幅広い事業を展開している。
新型コロナウイルス感染症に始まった外部環境の大きな変化により、住宅業界では好調な企業と苦戦する企業の2極化がみられる。
今回の開発元となった2社は、ナックとの取引や協力を始めて10年以上、今ではそれぞれの地場で大きな実績を誇り、現在も拡大成長を続ける好調な企業。そのため、2社がそれぞれ重視している人材戦略と経営基盤構築は、これから拡大を目指す住宅会社にとって自社の活性化のみならず、人の雇用や成長、地場の活性化の面からも重要なノウハウとなっている。
Kensyo-Inaba Style Methodは、全国屈指のトップビルダー2社の実績に裏打ちされた経営手法や人材育成、マーケティング手法を研修を通して習得し、自社の経営に取り入れて事業基盤を強化することで安定した企業経営を実現させるための経営メソッド。
Kensyo-Inaba Style Methodのノウハウと、別途スタートした事業承継サービス「SQUARE(スクエア)」との相乗効果で住宅業界の活性化を目指す。
SQUAREは自社事業の発展だけでなく、事業承継や譲渡による長期的な視点での工務店の成長や存続をサポートする全国7000社の工務店ネットワークと協力業者数万社の経営資源を活用したM&A仲介サービス。
全4回8テーマの研修では、優れた人材管理により最適なチームビルディングの「Inaba Coaching Method(ICM)」と、革新的営業戦略と効果的なマーケティング戦略の「Nishimura Strategic Consulting(NSC)」を統合した充実のカリキュラムから自社拡大のノウハウを学ぶ。
ICMはStyle Design 会長 稲葉龍也氏が講師となり、経営力と人間力の2面を強化し、飛躍的な成長企業へと導く戦略を伝える。主な習得テーマは、リーダーマインド、リーダースキル、チームビルディング、経営者の思考と心構えから成る。
一方のNSCでは、建匠が実際に取り組んできた戦略をレクチャーし、自社を急速に発展させるビジネスモデルを構築する。建匠を創業以来13年間で売上高約10倍に成長させた建匠 代表 西村龍雄氏のビジネススキームとツールを収録したビジネスモデルメソッドとなっている。習得テーマは、経営基盤強化、人材開発、マーケティング、革新的経営戦略の4章立てとなっている。
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