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資材搬入の日程調整ツールを開発、複数業者を招待し変更もリアルタイムに反映 シーエーシー:製品動向
シーエーシーは、工事現場の複数業者間で資材搬入の日程調整を行えるツール「BUILD BOARD」を開発した。
シーエーシーは2024年12月9日、工事現場ごとにWebカレンダーを作成し、協力会社や商社、メーカーなどの関係者を招待して資材搬入の日程調整を行えるツール「BUILD BOARD」の提供を開始した。
資材搬入日程の調整は従来、電話やメール、FAXを利用して行われ、現場内ではホワイトボードなどで共有されてきた。このため、情報伝達の煩雑さから、コミュニケーションミスが発生したり、天候や道路状況による急な時間変更の連絡が間に合わずに作業員の待ち時間が発生してしまったりするなど、業務効率の面で課題があった。
そこで、一般的な情報共有ツールが使いづらい工事現場特有の課題を解決するツールとしてBUILD BOARDを開発。工事現場の関係者全員が時間や場所を選ばずに予定の確認を行えるようになり、予定の変更もリアルタイムに反映されるためコミュニケーションミスによるトラブルがなくなる。証跡として送っていたFAXも必要がなくなるため、ペーパーレス化にもつながる。
BUILD BOARDは、PCやスマホのブラウザから作成や編集が行える他、更新時のメール通知、更新履歴の確認、閲覧権限の設定などの機能も備えている。シーエーシーによると、BUILD BOARD開発時に検証に協力したユーザーからは、「商社との間のコミュニケーショントラブルは一切聞かなくなった」(サブコン担当者)、「現場からの確認の電話を待って残業する必要がなくなった」(商社担当者)などの声があったという。
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