名古屋で延べ5万m2のマルチテナント型物流施設着工、2025年12月竣工 シーアールイー:プロジェクト
シーアールイーは、愛知県名古屋市でマルチテナント型の大型物流施設「ロジスクエア名古屋みなと」を着工した。2025年12月末の竣工を予定。延べ床面積は4万9901.24平方メートル、S造4階建てで最大4テナントに分割賃貸が可能だ。
シーアールイーは2024年11月5日、愛知県名古屋市で、マルチテナント型の大型物流施設「ロジスクエア名古屋みなと」を着工した。2025年12月末の竣工を予定している。
建設地は名古屋市港区の湾岸部、周辺に工場が立ち並ぶ24時間操業可能な工業専用地域に位置する。敷地面積は2万882.84平方メートル、延べ床面積は4万9901.24平方メートル。S造4階建てで、最大4テナントに分割賃貸が可能な施設だ。設計監理は塩浜工業、施工は塩浜工業・中電不動産JVが手掛ける。
ロジスクエア名古屋みなとの立地は、名古屋市内中心部まで約11キロ、名古屋高速4号線「木場」インターチェンジまで約1.8キロ、「木場」インターチェンジから新東名高速道路/新名神高速道路につながる「東海」ジャンクションまでは約6キロと、中部圏だけでなく、東日本や西日本への広域配送拠点としても適している。
施設には3階へ大型車両が直接乗り入れできる車路スロープを設け、トラックバースを1階と3階に設置。倉庫部分の外壁は金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5トン/平方メートル(2.5tフォークリフト対応)、有効高さは一部除き5.5メートル以上、照度は平均250ルクスを確保する。積載荷重4.1トンの荷物用エレベーターを、1〜2階専用4基、3〜4階専用4基実装する計画だ。
また、将来を見据えたオペレーションの対応として、1〜4階で利用可能な垂直搬送機2基やドッグレベラーの増設を可能とする構造や、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場/キュービクル増設スペースなどを確保。事務所スペースの増床を想定した法的な対応も含め、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とした。
環境対策として、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得予定だ。物件屋根に太陽光パネルを設置し、発電した電力の供給を受けて自家消費する。発電した電力の一部を停電時に非常用電力として使用できるように、蓄電池システムの導入を検討している。
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