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国産建設用3Dプリンタを3300万円で発売、Polyuse:デジタルファブリケーション
Polyuseは、建設用3Dプリンタ「Polyuse One」の先行受注販売の予約受付を開始した。2025年4月から量産を開始し、同年夏頃に納品する予定で、販売価格は3300万円。
Polyuseは2024年9月11日、建設用3Dプリンタ「Polyuse One(ポリウス ワン)」の先行受注販売の予約受付を開始した。2025年4月から量産を開始し、同年夏頃に納品する予定。販売想定価格は送料含む3300万円(税込み)。
折り畳みから展開まで5分で設置完了
Polyuseは2019年の創業から一貫して、「人とテクノロジーの共存施工」を会社のビジョンに、国産の建設用3Dプリンタを開発しているテック企業。
今回、受注生産するPolyuse Oneは、これまで約10台が公共工事を中心に土木/建築分野で導入された試作機の「Polyuse Zero」をアップデートしたモデルとなる。折り畳んだ状態でキャスターによるコンパクトな移動が可能で、機械の展開時間と格納時間はともに5分で完了する。
サイズは展開時が3980(幅)×2650(高さ)×3590(奥行き)ミリで、折りたたみ時が4300(幅)×1310(高さ)×1220(奥行き)ミリ。造形サイズは3000(幅)×1900(高さ)×2500(奥行き)ミリ。重さは560キロ。電源は三相で200ボルト、30アンペア、単相100ボルト、15アンペア。
購入希望者は、予約フォームで登録が必要となる。その後、最終価格や性能、納期、オプション品などの要件で合意が得られれば正式注文となる。
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