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安藤ハザマが「宇宙技術未来創造室」設立、月面開発ターゲットに研究開始:産業動向
安藤ハザマは宇宙関連事業への参画を目指し「宇宙技術未来創造室」を設立した。土木/建築事業で培った技術を基盤に新技術を創造し、宇宙開発に応用する新たな挑戦に乗り出す。
安藤ハザマは2024年10月1日、宇宙関連事業への参画を目指し「宇宙技術未来創造室」を設立したと発表した。土木/建築事業で培った技術を基盤に新技術を創造し、宇宙開発に応用する新たな挑戦に乗り出す。
世界の宇宙産業の市場規模は2040年までに約140兆円に達すると予測されている。安藤ハザマは自社の強みを発揮できる分野として、宇宙開発分野での技術革新と事業拡大を目指す。まずは月面開発をターゲットに、筑波大学システム情報工学系 構造エネルギー工学域の松島亘志教授とともに、天体の表層を覆う土の土質力学的特性を明らかにし、建設基盤/資材とするための共同研究を開始した。
安藤ハザマはこれまでも、国内外の企業や大学と連携し、ゲームチェンジャーとなる技術の開発を推進してきた。今後、これらの連携をより強化して技術革新を加速させ、宇宙開発という新たな領域への挑戦を通じて、事業基盤を発展させていく。
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