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KDDIスマートドローンの自動離着陸「ドローンポート」とStarlink×移動LTE基地局は何が革新的か?メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024(3/3 ページ)

さまざまな業界で導入が進むドローンだが、ユーザーが業務で使うには運用前に機体の選定だけでなく、用途に応じた通信技術や設備が必要となる。KDDIスマートドローンは、自律飛行する機体も含めたハードやソフト両面のトータルでドローン運用をサポート。特に現在注力しているのは、離着陸から巡回飛行、充電までを自動化するドローンポートと、電波がない場所に携帯電話のau基地局を構築できるStarlinkを活用した通信環境のサービスだ。

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被災地に通信環境を構築し、救援物資をドローンで運搬

暗所や夜間での自律飛行を可能にしたAI搭載ドローン「Skydio X10」
暗所や夜間での自律飛行を可能にしたAI搭載ドローン「Skydio X10」 BUILT編集部撮影

 災害時の情報取得や復旧支援にも、移動式の携帯電話基地局は重要な役割を果たす。KDDIスマートドローンの通信システムは、2022年に埼玉県秩父市で発生した土砂災害で道路が分断された際、ドローンで救援物資を輸送する際にも採用された。

 ドローンの目視外飛行には、操縦者がドローンに搭載したカメラからの映像をリアルタイムで確認し、飛行状況や着陸場所などを把握しなければならない。災害で通信がダウンした状況では、移動可能な携帯電話基地局を設置できるか否かが、目視外飛行の可否を決める重要なポイントになる。

 日本には、まだ携帯電話がつながらない場所が少なくない。山間部の工事現場はその代表例だが、陸上から離れた海上でも携帯電話は使えない。そうした用途でもStarlinkを活用したソリューションは重要な役割を果たす。

 KDDIスマートドローンの通信システムは数カ月程度の比較的短い期間での利用を想定している。しかし、大規模工事で工期が数年にも及ぶようなケースに合わせ、電柱の形で固定するタイプも用意している。

 日本国内でStarlinkを正式に扱える通信会社は数社あるが、その中でもKDDIは他社よりも1年以上早くサービスを開始した。そのため、導入の実績も豊富に蓄積されており、建設現場や災害での利用の他、BCP対策のバックアップの通信手段として導入されることも増えているようだ。

ブースでは、ドローンの国家取得と多彩なトレーニングプログラムを提供する「KDDIスマートドローンアカデミー」も紹介
ブースでは、ドローンの国家取得と多彩なトレーニングプログラムを提供する「KDDIスマートドローンアカデミー」も紹介 BUILT編集部撮影
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