「旧そごう川口店」が11階建て三井不の商業施設に、大成建設の設計・施工で2025年春開業:プロジェクト
三井不動産は、埼玉県川口市の旧そごう川口店を11階建て延べ6.8万平方メートルの商業施設に生まれ変わらせる。設計・施工は大成建設で、JR京浜東北線「川口」駅からペデストリアンデッキで直結し、2025年春にオープンする。
三井不動産は2024年8月22日、埼玉県川口市で2021年に閉館した「そごう川口店」の建物リニューアル計画「(仮称)川口駅前商業施設計画」の着工を発表した。駅前に利便性と賑わいを添える商業施設として、開業は2025年春を予定している。
「川口」駅東口からペデストリアンデッキで接続
そごう川口店は、「川口」駅東口の駅前に1991年10月16日に開店した百貨店。不採算店舗として2021年2月に営業を終了していた。
三井不動産は三井不動産レジデンシャルとともに、旧そごう川口店のそごう・西武の持分を取得し、2023年12月には市と旧そごう川口店の再開発も含む「川口駅周辺まちづくりに関する連携協定」を締結した。
旧そごう川口店の敷地は、埼玉県川口市栄町3丁目5番1号の約8900平方メートル。JR京浜東北線「川口」駅東口とペデストリアンデッキで接続し、駅前交通広場のバス停留所には約30系統の路線バスが乗り入れる交通利便性に優れた立地。
新施設の構造と規模は、鉄骨鉄筋コンクリート/鉄筋コンクリート造の地下2階/地上11階建て延べ床面積約6万8800平方メートルで、うち店舗面積は約2万1500平方メートル。設計・施工は大成建設、環境デザインはスペースが担当する。
計画では旧店舗の特徴だった大時計や大理石などは残し、食料品店や雑貨店、菓子店などの約100店舗を誘致してJR京浜東北線「川口」駅前の利便性と賑(にぎ)わいを創出する。また、各店舗と連携した環境配慮の施策など、持続可能な社会の実現にも取り組む。
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