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”月の砂”から建材は作れるか 大林組とSpace Quartersが共同開発に着手製品動向

宇宙建築スタートアップのSpace Quartersは大林組と共同で、月面資源を利用した基地建設の実現を目指し、レゴリス(月の砂)材料の接合技術の研究に着手する。レゴリスから建材を作り、組み立てる技術の開発を進める。

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 宇宙建築スタートアップのSpace Quartersは2024年6月13日、大林組から、月面資源を利用した基地建設の実現を目指す「月面基地建築技術開発プロジェクト」を受注したと発表した。両社は共同で、レゴリス(月の砂)材料の接合技術に関する研究を進める。

 共同研究では、大林組がレゴリスを模擬したシミュラント(模擬砂)の焼成体を製造し、Space Quartersは焼成体を接合してレゴリスから建材を作り、組み立てる技術を開発する。

 近年、宇宙開発の取り組みが活発化し、月面開発では米国が提案した国際宇宙探査計画「アルテミス計画」に日本も参加を表明している。現在、複数の省庁で月面開発に向けた取り組みが行われている。

 月面での有人活動を支えるため基地拠点の構築は不可欠だが、Space Quartersによると、地球から材料を輸送した場合、輸送コストは1キロで1億円かかると言われている。月面の材料から構造体を製造する技術が実現すれば、地球から輸送した場合と比較して数兆円規模のコスト削減が見込まれる。両社は月面建設技術の開発を通して、人類の宇宙進出への貢献を目指す。

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