野村不がアドバンスト・メディアの建築工程管理サービスを内覧会に導入:現場管理
野村不動産が、アドバンスト・メディアの建設工程管理プラットフォームサービス「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」を内覧会に導入した。UIをカスタマイズし、署名機能を追加している。
アドバンスト・メディアは、「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」が、野村不動産の新築分譲マンションシリーズ「プラウド」の内覧会に導入されたと2024年5月15日に発表した。
音声入力による業務効率化と、情報共有の迅速化が採用の決め手
今回、野村不動産が導入したのは、AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム内の「仕上げ検査」。データ管理によるペーパーレス化や導入するツールのカスタマイズ性、指摘事項の情報共有のスムーズさ、建設や不動産分野の専門用語にも対応した音声認識などが採用理由だ。
導入前の内覧会では、顧客から建物の仕上りで気になるところを「内覧シート」としてA3用紙に間取り図面を印刷し、指摘箇所やその内容を記入していた。社内の業務デジタル化の流れから調べたところ、施工検査システムの存在を知り、音声入力の精度が高いため、AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォームを数物件でトライアルとして利用したという。
利用前には、野村不動産の内覧会専用フォーマットに合わせてユーザーインタフェースをカスタマイズし、署名機能も追加した。タブレットの図面上で指摘事項を入力したい箇所をタップして話しかけることで、購入者からの指摘内容や具体的な部位を入力できる。ネット環境がなくても、オフライン環境での入力にも対応し、タワーマンションなどの高層階でも使える。
写真撮影も可能で、該当箇所の写真と指摘事項の内容をセットでデータ管理できる。施工会社とリアルタイムで指摘事項の内容や数、画像といった情報をスムーズに共有可能で、住宅購入者が共用部分の見学をしている間に補修作業行うスマートリペアにつながる。
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