工事写真の撮影/管理を効率化するアプリをアドバンスト・メディアが開発:現場管理
アドバンスト・メディアは、画像/文字/音声認識を活用して配筋写真撮影の事前準備を省力化するアプリ「AmiVoice 配筋TORUZO」に新機能を追加し、建設工事全般の写真管理を効率化するアプリ「AmiVoice 写真TORUZO」を開発した。
アドバンスト・メディアは2024年5月27日、建設現場の工事写真の撮影/管理業務を効率化する写真管理アプリ「AmiVoice 写真TORUZO(トルゾー)」を発売する。従来提供していた「配筋写真管理」に加え、施工状況管理/材料受け入れ/安全書類用なども含む建設工事全般の写真を対象とする。写真へのタグ付け機能や検索機能など整理に欠かせない機能を搭載し、直感的な操作で工事写真台帳を作成できる。
AmiVoice 写真TORUZOは、画像/文字/音声認識を活用して配筋写真撮影の事前準備を省力化するアプリ「AmiVoice 配筋TORUZO」に新機能を追加し、建設工事全般の写真の撮影や整理にかかる時間を大幅に削減するアプリとして開発した。工事全般で必要な写真の撮影や管理などがタブレット端末から簡単に行える。
新しい機能により、施工状態や工事進捗などの撮影や記録を行う「施工状況管理写真」、現場で使う建築材料の管理のために撮影する「材料受け入れ写真」、現場の安全確保に必要な「安全書類」に添付する写真などについて、自由な位置または図面上に図示する必要なく、電子黒板付きで撮影ができるようになった。
また、配筋検査で、配筋の本数などを分かりやすくする目印として鉄筋に直接つけるマグネットを電子化した「電子マーカー機能」を搭載した。撮影した配筋写真をタップすると、ナンバリングされた電子マーカーを画像上の配筋に貼り付けられる。マグネットの持ち歩きが不要になり、配筋にマグネットを貼り付けたり回収したりする手間もなくなるため、配筋検査を効率化できる。
さらに、配筋写真の撮影状況を一覧表示し、撮影漏れを防止するため、伏図上に写真撮影が必要な箇所をハイライト表示する機能も改善した。従来、配筋が入り組んだ部位は伏図上でハイライト表示が重なり、撮影部位の表示がタップしづらいという課題があった。今回、「柱」や「大梁(おおばり)」など部位ごとに絞り込み検索を行える機能を追加し、ハイライト表示の重なりを解消して撮影時にタップしやすいように改良した。梁など同一の符号に対し「端部」「中央」など符号図が複数存在する場合は、伏図上にハイライト表示された箇所と、複数存在する符号図の紐づけを簡単に行える「分岐選択機能」が備わり、写真付きの電子黒板が素早く生成できるようになった。
配筋写真管理では、画像認識と文字認識を活用し、PDF化した符号図リストから符号図を1つずつAIが切り出し、電子黒板の生成を自動化する。また、音声認識による音声コマンド撮影機能や、現場での撮影漏れを防止する各種機能、電子黒板情報/配筋写真/伏図の一括帳票出力機能なども搭載し、配筋写真管理の各工程をワンストップで効率化する。
販売価格は、基本利用料(20GB)月額3300円、ストレージ追加(5GB)1100円、1ライセンス月額550円(全て税込み)。ストレージサービスのみの契約はできない。
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