トヨタホーム/ミサワホーム初の物流施設 横浜内陸部最大の延べ11.2万m2で、2024年10月着工:ロジスティクス
PLTグループのトヨタホームとミサワホームは初となる物流施設を、住友商事のラストワンマイルに対応する物流施設ブランド「SOSiLA」シリーズとして、神奈川県横浜市港北区師岡町で開発する。
プライム ライフ テクノロジーズグループ(PLTグループ)のトヨタホーム、ミサワホーム、住友商事は2024年2月15日、神奈川県横浜市港北区師岡町で消費地近接型物流施設「(仮称)SOSiLA(ソシラ) 横浜港北 II」を共同開発すると発表した。2024年10月の着工、2026年春〜夏頃の竣工を目指す。
4階建て、延べ11.2万m2のマルチテナント型物流施設
(仮称)SOSiLA 横浜港北 IIは、地上4階建て、延べ床面積約11.2万平方メートルのマルチテナント型物流施設。首都高速横浜北線「馬場」ICから車で約12分、第三京浜「港北」ICから車で約15分と、最寄のインターチェンジや都心部へのアクセスに優れ、周辺5キロ圏の人口100万人に対するラストワンマイル配送にも対応し、従業員確保の面でも適した好立地に建設する。
物件の特徴は、ランプウェイを上り専用と下り専用をそれぞれ設置する「Wランプ型」を採用し、スムーズなトラック動線を実現する他、最小賃貸面積を約1700坪とし、テナントの小割にも応じられる仕様とする。
敷地内には、希少性の高いアルコール類(スプレー缶や消毒液など)を保管する危険物倉庫の併設を予定。さらに、近年需要が高まっている冷凍冷蔵倉庫の導入も計画している。
また、従業員休憩用のラウンジ設置をはじめ、倉庫の中央部分を車路や荷物積み降ろし用のスペースとすることで、トラックや庫内作業音の音漏れ軽減に加え、敷地内にはコミュニティーパークを整備するなど、庫内従業員の就労環境や周辺住民の生活環境にも配慮している。
住友商事の消費地近接型物流施設「SOSiLA」シリーズは、物流不動産を不動産事業の「第4の柱」とみなし、計25物件(首都圏に17物件、地方圏に8物件)、総供給面積で約45万坪の物流施設を展開し、資産規模は約4000億円を保有している。今回の(仮称)SOSiLA 横浜港北 IIは、シリーズ最大規模の物件となる見込み。
PLTグループは、本プロジェクトを非住宅分野開発のフラグシップと位置付け、今後は物流施設事業やその他の非住宅事業に本格進出していくとしている。
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