九州最大級の物流施設「T-LOGI福岡アイランドシティ」が竣工、延べ床面積14.8万m2 東京建物など:リテール&ロジスティクス
東京建物、東急不動産、西日本新聞社、丸紅が開発を進めてきた、福岡県福岡市のマルチテナント型物流施設「T-LOGI福岡アイランドシティ」が完成した。地上6階建てで、延べ床面積は約14万8350平方メートルを見込み、延べ床面積ベースで九州最大の物流施設となる計画だ。
東京建物は2024年4月5日、東急不動産、西日本新聞社、丸紅とともに、福岡県福岡市にマルチテナント型物流施設「T-LOGI福岡アイランドシティ」が同年3月に竣工したと発表した。RC/S造の地上6階建てで、敷地面積は約3万9300平方メートル、延べ床面積は約14万8350平方メートル。設計・施工は三井住友建設が手掛けた。不動産サービス/投資会社CBREの調査によれば、延べ床面積ベースで九州最大の物流施設だ(2024年2月時点)。
T-LOGI福岡アイランドシティは、博多駅周辺まで約15分で配送できる都市中心部近接の立地で、九州自動車道「福岡」ICまでは車で約13分でアクセス可能。九州全域への広域配送拠点として、また、本州と九州全域をつなぐ配送拠点としても活用できる。近接する博多港は国内主要港の1つで、物件の供給に伴う広域配送ニーズへの対応や雇用創出などにより、港湾機能の強化と地域経済の活性化にも貢献する。新たなサプライチェーン構築による配送時間の削減などに寄与することで、2024年問題の解決の取り組みも推進する。
車両一方通行型のダブルランプウェイ型施設で、1〜4階は最小区画面積が倉庫床約3770平方メートルと細かく分割した平屋利用が可能。5〜6階にはメゾネットでの利用に対応し、最大6パレット対応可能な高スペックの荷物用エレベーター、垂直搬送機(かご車・パレット兼用)をそれぞれ4基ずつ設置して効率的な縦搬送に対応する。
さらに、東急不動産が発電事業者として物件の屋根を賃借し、屋根上全面に太陽光パネルを設置した。発電した電力は施設内で自家消費するとともに、消費しきれない余剰電力は一般送配電事業者の送配電網を使用して他の施設に送電し、活用する。これらの取り組みを通して、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランクである『ZEB』認証を取得した他、CASBEEのSランク取得を予定している。
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