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道路点検用の78技術を「点検支援技術性能カタログ」に追加、区画線の摩耗や建築限界超過も判定:スマートメンテナンス(2/2 ページ)
国土交通省は、道路構造物の点検に活用できる技術をまとめた「点検支援技術性能カタログ」に、新たに78技術を追加した。道路巡視の分野では、新たに区画線の摩耗、建築限界の超過、標識隠れの点検支援技術が加わった。
道路巡視では2024年度から区画線/建築限界/標識隠しを追加
土工分野では、撮影画像から3Dデータを作成してカルバートの点検を行う画像計測技術や、打音検査によるデジタル振動情報からカルバートの変状を把握する非破壊検査技術、アンカーの固有振動周波数や振動特性からアンカー緊張力を推定する非破壊検査技術など、4技術を追加した。
舗装分野では、ひび割れ率、わだち掘れ量、IRI(走行時の乗り心地の指標)を判定する11技術が加わった。
道路巡視の分野では、10〜20センチと、20センチ以上のポットホールの位置を特定できる10技術の他、区画線の摩耗、建築限界の超過、標識隠しを判定できる7技術をカタログに新たに掲載した。
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