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横浜市民防災センターに大和ハウスのマンションを再現 VRなどでリアルな防災の学び場に防災(2/2 ページ)

横浜市消防局は、「横浜市民防災センター」をリニューアルし、マンションの一室を再現した展示スペースをはじめ、VRやCGをふんだんに活用した体験を通じ、防災対策の重要性を啓発する取り組みを開始した。

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地震発生から避難生活までをVRで仮想体験

 VR自由体験コーナーに加わる新たなコンテンツは、地震発生時、地震発生後、被災生活の3つのシーンを再現したVR画像「VR防災訓練 地震編」だ。

VR自由体験コーナー。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して、防災訓練を体験
VR自由体験コーナー。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して、防災訓練を体験

 横浜市は、2021年3月に大和ハウスグループの大和ライフネクスト、IT機器などを取り扱う技術商社の理経と3者連携協定を結び、「次世代型マンション防災コンテンツの共同研究開発」を進めてきた。2021年11月には、初期消火や通報、避難の疑似訓練、屋内消火栓の使い方、移動式粉末消火設備の使い方、防火戸の扱い方などを体験できるマンション居住者向けサービス「VR消防訓練」の提供を開始している。

 2024年4月2日から提供を開始する地震発生時の動画「発災時編」は、地震発生直後の室内をCGで作成し、震度6強の揺れをVR映像で再現。家具の転倒防止策の有無での被害の違いを、あたかも目の前で起こっているかのよう体験できる内容となっている。

 発生後の動画「発災後編」は、地震後の水道/電気/ガスなどのライフラインに関わる設備の対応方法を学べる。被災生活の動画「被災生活期編」は、在宅避難か避難所かの判断基準や在宅避難する場合に必要となる備蓄などを紹介する。

 2024年4月以降は、「VR訓練」の第3弾として、地震への備えに特化した次世代型マンション防災コンテンツ「VR防災訓練」を提供する予定だ。

臨場感のある映像で、早期避難の重要性を学ぶ

 風水害体験ツアーでは、180度スクリーンを備える災害シアターで放映する映像が、新作の「想いよ届け!さくらの挑戦」に変更。

記者発表会での新作映像「想いよ届け!さくらの挑戦」の紹介
記者発表会での新作映像「想いよ届け!さくらの挑戦」の紹介

 風水害体験ツアーは、事前予約制の案内ガイド付きツアー。災害シアターで風水害発生時に必要な情報収集の方法や警戒レベルを学習したり、減災トレーニングルームで大雨や土砂災害などの災害を疑似体験して、災害から身を守る行動や避難までの流れを体験したりする。台風や大雨の水害などの災害に対し、家族構成や地域環境に合わせ、あらかじめ時系列で整理する自分自身の避難行動計画「マイ・タイムライン」の作成方法も学べる。

 新作映像では、実際に横浜市内で発生した災害の映像や、被害を想定したCG映像などがふんだんに盛り込まれており、臨場感あふれる映像で早期避難の大切さを理解できる。

 映像の最後には、主人公のさくらがクイズを出題。学んだばかりの内容をすぐに復習することで、知識定着につながる仕組みだ。

CGで再現された発災時の映像。リアルな映像を見ながら、早期避難の重要性を学べる
CGで再現された発災時の映像。リアルな映像を見ながら、早期避難の重要性を学べる

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