「赤坂」駅直結で40階建てオフィスと劇場含む18階建て2棟が2028年誕生、三菱地所とTBS:プロジェクト(2/2 ページ)
三菱地所とTBSホールディングスが計画する赤坂二丁目と六丁目の一体再開発が、本格始動する。高さ207メートルの40階建て高層ビルと、劇場やホール、ホテルから成る18階建ての2棟で街区を構成し、2028年3月末の完成を目指す。
西棟には延べ1.1万m2の劇場とホールを新設
東棟には、クリエイターやスタートアップ企業と、赤坂エリア周辺の大企業との交流を促進する場を整備する。また、デモスペースや駅と街の一体空間、ホールの活用を通じて、新たな技術や作品を展示し、実証実験や情報発信をすることも見据えている。
西棟には、最新技術の活用、世界水準のエンタテインメントを提供する総延べ床面積約1万1000平方メートルの劇場とホールを設置。国内外からの幅広い客層を呼び込む、賑わいの核を形成し、新たなエンタテインメントで来街者に「最高の“時”」を感じる場所とする。また、約1万2000平方メートルのホテルも配置する。
街の回遊性では、地下2階〜地上にかけて、駅と街の境界を感じさせない駅前空間や交流の場となる合計約4900平方メートルの広場を整備し、東京メトロ「赤坂」駅から連続した空間で地上まで移動可能にする。各街区の駅出入口(5番/6番)は、エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー動線とし、駅と街を往来する利用者の回遊性や利便性の向上を図る。
省エネ面では、建物計画の効率化などで、オフィス部の「ZEB Oriented」の認証を予定している。他にも、老朽化した地域冷暖房(DHC/District Heating and Cooling)の再整備で、効率的な面的エネルギーネットワークを強化する。高効率のコージェネレーションシステム(CGS)や太陽光発電などの再生可能エネルギー由来の電力利用も推め、CASBEEの「Sランク」取得を目標に掲げる。
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