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既築賃貸マンションを専有部まで「オール顔認証」に DXYZと興和地所:顔認証
DXYZと興和地所は、東京都港区の賃貸マンション「パシフィックハウス麻布台」に顔認証プラットフォーム「FreeiD」を導入し、専有部も含めてオール顔認証マンション化した。
DXYZ(ディクシーズ)は2024年3月11日、興和地所が東京都港区に所有する賃貸マンション「パシフィックハウス麻布台」の共有部と専有部に、顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」を導入し、オール顔認証マンション化したと発表した。既築マンションの専有部を含むFreeiDの導入は初めて。
パシフィックハウス麻布台は1988年4月に竣工したRC造の賃貸マンションで、地下1階/地上5階建て、総住戸数は8戸。セキュリティのさらなる強化と入居者の快適性向上を目的に、今回、エントランス、地下駐車場出入口、宅配ボックスと郵便受け、住戸玄関(8戸中1戸)にFreeiDを導入した。今後は全住戸への鍵が不要な「オール顔認証の暮らし」提供に向けて取り組みを進めるという。
FreeiDは、鍵や財布、スマートフォンを持たずに顔認証で生活できる世界の実現を目指している。顔情報とユーザー情報を登録すると、オフィスやマンションの入退室や決済などのさまざまな行動を顔認証でつなげる。集合住宅向けの「FreeiDマンション」、オフィス向けの「FreeiDオフィス」などを展開している。
FreeiDマンションでは、エントランスやエレベーターなどの共有部を始め、各専有部も含めて、物理鍵が不要なオール顔認証化が可能だ。2024年2月末時点で、新築/既築を合わせ39棟に採用された。
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