ビットキー、後付けできる「共連れ」防止機能の提供開始 人の情報で入退室を管理:製品動向
ビットキーはオフィスビル向けに、不正入室を防ぐ「アンチパスバック」機能の提供を開始した。クラウド上で管理する「人」の情報に入退室記録をひも付けることで、入室時と退出時に異なる認証方法を利用しても管理が可能だ。
ビットキーは2024年2月8日、コネクトプラットフォーム「workhub(ワークハブ)」を通じて、オフィスビル管理者やデベロッパー、入居企業向けに、不正入室を防ぐ「アンチパスバック」機能の提供を開始すると発表した。クラウド上で人の情報とひも付けて入退室履歴を管理するため、入室時と退出時で認証方法が異なる場合でも対応できる。建物に導入されているセキュリティ設備と連携することで、カード認証などの既存のアンチパスバック機能に後付け可能だ。
認証物ではなく、「人」の情報と入退室履歴を紐づけ管理する
アンチパスバックは、入退出をセットで管理することで不正な出入りを防止する。入退室に利用するセキュリティカードなどにに、入室記録がなければ退出が、退出記録がなければ入室ができない仕組みだ。提供を開始した新機能では、一般的なカードなどの認証物単位ではなく、人の情報に入退室履歴をひも付けて管理する。
第1弾として、ビットキーのスマートアクセス製品群が設置されたドアで顔認証とQRコード認証を利用する場合、不正の検知で管理者に通知、もしくは解錠しない制御機能を提供する。既にビルセキュリティを通じて、カード認証によるアンチパスバック機能が提供されている建物を対象に、新機能を付加することを想定している。
また、新機能では、エリア単位でのオン/オフの切り替えや、出入りする社員やビルの警備員といったユーザー属性別の除外設定など、実際の運用を踏まえて細かく設定できる。ビル管理者の管理画面で、テナント企業ごとに個人情報を非表示設定にできるので、個別契約に応じて個人情報の保護も可能になる。
導入にあたっての設置工事は不要。専有部内でセキュリティを向上させたい区画に対しても、扉のサムターン部に後付でスマートロックを設置し、ドアの外側/内側にタブレット端末を配置するなどの簡単な作業で完了する。今後はマートフォンアプリなどにも対応する認証手段を拡張していく。
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