奥村組、新オフィスに顔認証システム導入 入退室管理の有用性を確認:顔認証
奥村組は都内に開設した新オフィス「クロスイノベーションセンター」に、DXYZ(ディクシーズ)の顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」を導入した。奥村組が事業拠点で顔認証による入室管理を導入するのは初めて。
DXYZ(ディクシーズ)は2024年1月9日、同社の顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」を、奥村組の「クロスイノベーションセンター(通称:クロスアイ)」に導入したと発表した。奥村組が事業拠点に顔認証での入室管理を導入するのは今回が初めて。
奥村組はオフィスや建設現場の入退室、入退場管理に顔認証の活用を検討している。そこで今回、顔認証システムの有用性を確認する目的で、東京駅直結のJPタワーにオープンした新オフィスのクロスイノベーションセンターにFreeiDを試験導入した。
FreeiDを導入した理由として、顔画像の登録やセキュリティ区画設定などの手続きが容易であること、認証時に立ち止まることなく開錠できること、管理画面上で社内外関係者の入室管理を負荷なく行えることなどを挙げた。
クロスイノベーションセンターについて
奥村組のクロスイノベーションセンターは、「人と技術の未来創造拠点」をコンセプトに、産官学の技術者との分野を横断した交流、連携の拠点として開設した。多様な人材が集まり、交流、技術連携、知識融合を通じてイノベーションを促進することを目指す。
オフィスは、さまざまな交流の拠点として利用できる「イノベートエリア」、グループでのディスカッションに適した「クリエイトエリア」、社員の主な執務スペースの「ワークエリア」で構成される。
大学や企業との交流の場となるイノベートエリアには、席を固定せずにセミナーやワークショップに使用できるスペースや、162インチのLED大型モニターなどを設置。グループの活動に利用できるクリエイトエリアでは、情報発信拠点となるミニスタジオや、ディスカッションに適した円形、階段状のブースなども備えている。
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