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CCUS連携で1現場あたり月間10時間を削減 MCデータブラスの「建設サイト・シリーズ」第8回 JAPAN BUILD TOKYO(1/2 ページ)

建設業で時間外労働の上限規制が2024年4月1日にスタートすることに伴い、現状では紙ベースのために長時間作業の温床となっている勤怠や就業履歴の管理を、どう効率化するかが問われている。

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 MCデータプラスは、「第8回 JAPAN BUILD TOKYO −建築の先端技術展−」(会期:2023年12月13〜15日、東京ビッグサイト)で、直前に迫る2024年問題を受け、業務の効率化で労働時間の削減が見込めるクラウドサービス「建設サイト・シリーズ」を展示した。

 MCデータプラスが提供する建設サイト・シリーズの基本となる「グリーンサイト」は、労務や安全衛生管理の書類をインターネット上で作成して提出できるサービス。グリーンサイト上で蓄積した建設作業員のビッグデータを分析し、作業効率化や時短に役立てるSaaS「cacicar(カシカル) for 建設」もリリースしている。

 今展では、MCデータプラスが蓄積したデータ基盤を活用して建設業の効率化を実現するサービス「建設サイト・シリーズ」の基本となる「グリーンサイト」と追加オプション「ワークサイト」を紹介した。

安全書類の作成がWebサイトだけで完了する「グリーンサイト」

労務や安全衛生に関する管理書類(グリーンファイル)作成の“悩み”に応えるMCデータプラスのブース展開
労務や安全衛生に関する管理書類(グリーンファイル)作成の“悩み”に応えるMCデータプラスのブース展開 筆者撮影

 グリーンサイトは、労務や安全衛生に関する管理書類(通称:グリーンファイル)を手軽に作成するサービスだ。作成した書類は、専用Webサイトでそのまま提出できる。

 かつては、労務や安全衛生に関する書類のやりとりは、労務や総務の担当者に多くの負荷を強いる作業だった。作成には、まず協力会社から必要な書類を集め、内容を確認しなければならない。会社ごとに書式もバラバラのことが多く、対象の会社が複数あれば、内容確認や受領の連絡を個社別に行う必要がある。

 書類や帳票の管理にも手間が掛かる。紙で管理しようとするなら、どこにどのような形で保管するのかを厳格なルールで決めなければ、探す際に時間がかかるし、更新済みと未更新の区別も分からなくなる。加えて紙ベースだと、原本しかないので閲覧のためにファイルの保管場所に出向かなければならない。

 グリーンサイトは、グリーンファイルで扱うデータをWebサイト上だけで一元管理する。デジタルデータのため、未提出の書類があれば一目では分かり、工事に関わる元請けから下請業者まで情報や関係性をまとめた安全書類の「施工体制台帳」や「施工体系図」もボタン1つで簡単に作成。グリーンサイトの活用で、グリーンファイルの作成や提出、管理が効率化し、元請け会社と協力会社の双方で業務改善が見込める。

 グリーンサイトには「通門管理機能」を標準搭載し、現場にいる作業員の入退場履歴を記録する。入場者数は、作業員や企業ごとにグリーンサイトで集計されるため、日次別や月次別に一目で分かる。現場に設置するデバイスは、QRコードやCCUS(建設キャリアアップシステム)カード、顔認証など複数の認証方法に対応する。

グリーンサイトの活用で、大幅な教務効率化が可能に
グリーンサイトの活用で、大幅な教務効率化が可能に

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