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建設業界の2024年問題に効く、YSLソリューションが提案する「3種の建設DXアプリ」:第8回 JAPAN BUILD TOKYO(2/2 ページ)
建設業界では、2024年問題への対処が避けては通れない問題となっている。期限が迫ることで対応に苦慮する社もあるようだが、YSLソリューションは、「第8回 ジャパンビルド」で、まだ間に合うというメッセージで業界のフォローを行う姿勢をアピールした。
建築のみならず、設備のチェックにも使えるLAXSY
業務を効率化する3つのアプリだが、その中でも今回の目玉はLAXSYだという。LAXSYは、これまではCheXの影に隠れるような存在だった。しかし、ブースの説明スタッフは、「実は根強いファンがいる製品」と明かす。
工事終了後の検査では、見つけた不具合の修正のために工事を行った協力会社に修正対応の指示を出す。さらに、最終的には修正された状態を確認し帳票を作成する必要がある。従前は、このやりとりに多くのリソースを必要としていた。LAXSYに人気があるのは、これらの作業を負担なく迅速に行えるためだ。
“ダメな箇所を拾って最終的な修正までを追いかける”という処理は、建築に限らず、設備系の管理にも応用できる。今回の展示で、YSLソリューションはLAXSYの設備分野での利用も提示した。
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