建設業界の2024年問題に効く、YSLソリューションが提案する「3種の建設DXアプリ」:第8回 JAPAN BUILD TOKYO(1/2 ページ)
建設業界では、2024年問題への対処が避けては通れない問題となっている。期限が迫ることで対応に苦慮する社もあるようだが、YSLソリューションは、「第8回 ジャパンビルド」で、まだ間に合うというメッセージで業界のフォローを行う姿勢をアピールした。
YSLソリューションは、「第8回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−」(会期:2023年12月13〜15日、東京ビッグサイト)で、建設業界の2024年問題を解決するツールとして、施工管理アプリの「CheX(チェクロス)」、検査支援アプリの「LAXSY(ラクシー)」、安全品質管理アプリの「AQuick(エークイック)」の3製品を展示した。
これまでの展示会では、主力製品のCheXやCheX BIMをメインにPRしていた。しかし、2024年問題に対しては、総合力が必要との判断から上記3製品の出展となったとのことだ。
無駄な時間を有効活用し、業務の効率化に貢献
YSLソリューションが行った今回の展示では、建設業のさまざまな業務に散らばる無駄な時間を極力無くし、業務を効率化するというコンセプトのアプリが紹介された。各アプリが効率化するのは以下の分野だ。
施工管理アプリのCheXは、各種図面や作業指示書といったドキュメントの共有によって業務を効率化することを主眼としている。各種のドキュメントは、iPadに代表されるモバイルデバイスで参照やメモの追加、共有などができる。
CheXが業務改善するのは、移動、情報の取りまとめ、情報の共有、帳簿の作成の4つがある。いずれもCheXが備える基本機能で対処可能で、無駄な時間を削減することで業務の効率化が実現する。
LAXSYは、工事完成後の検査業務を効率化するアプリだ。工事の完了後に必ず行われる検査を効率化し、時間の無駄を省く。
LAXSYの対象業務は、検査時の「記録」「管理」「帳票作成」。記録のシーンでは、露見した不具合や要改善に対する指示をリストから選択して、入力できる。検査の視点も一元化されるので、検査員による検査品質のばらつきも改善する。
AQuickは、安全品質に関する管理を行う。昨今、作業環境の安全意識は急激な高まりを見せている。安全な作業環境を確保することは、事故を未然に防ぎ、効率化に貢献し、安全な作業環境は高い品質で工事を行う基礎ともなる。
AQuickを使うと、発見した不具合箇所の是正が発見者から是正担当者へスピーディーに伝達。また、図面上や写真などで状態を使えられるので、是正担当者から不具合発見者にコールバックするような時間の無駄も省ける。
これまでは、朝に発見した危険箇所が昼礼で協力会社の担当者に伝え、夕方になってやっと改善されるようなことが頻発していた。AQuickがあれば、指摘事項をAQuickに入力するだけで担当者のスマホに直接メッセージが送れる。
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