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アエラホームが現場DXサービス「KANNA」を導入 図面や書類の整理時間が3割減:現場管理
アエラホームは、アルダグラムが提供する施工管理アプリ「KANNA」を導入した。図面や書類の整理に要する時間が、約3割減少したという。
アルダグラムは2024年2月、施工管理アプリ「KANNA(カンナ)」が、注文住宅や規格住宅の販売を手掛けるアエラホームに導入されたと発表した。
「いかに職人が使いやすいか」が建設ICTツール浸透の鍵
KANNAは、建設業や製造業、不動産業など向けに現場の生産性を向上させる現場DXサービスだ。プロジェクト管理アプリケーション「KANNAプロジェクト」とデジタル帳票アプリ「KANNAレポート」の2種を展開している。
アエラホームでは、ITツールを使いこなすのが難しい職人や協力会社との、図面や現場報告書などのやりとりは、スキャンしてメール送信やFAX送信などで、情報共有のミスや漏れが発生。スキャンの場合は、PDFやJPGなど、ファイル形式が統一されず、ファイル名を編集しない人も多く「どの現場」の「いつ撮影した写真か」不明瞭といった事態が管理側でも現場側でも日々起きていた。
そのため、自社システムや施工管理ツールを導入するなど、DXを推進してきた。しかし、管理側が管理のしやすさから導入決定していたため、結果的に現場では使いこなせず、ITツールが浸透しなかった。
今回、KANNAを導入したことで、図面や書類の整理に要する時間が約3割減少したという。また、デジタル帳票アプリ「KANNAレポート」を追加導入したことで、新たなアプリをインストールする手間やペーパーレス化の実現も、KANNAとともに導入の相乗効果として期待されている。
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