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現場管理アプリ「SPIDERPLUS」に新機能、帳票デジタル化やBIMのビュワーなど:第8回 JAPAN BUILD TOKYO(2/2 ページ)
第8回 JAPAN BUILD TOKYOで、スパイダープラスは現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の基本機能と、新たに追加した機能をPRした。新機能は、帳票デジタル化の「S+Report」やiPadでBIMの3Dモデルを閲覧できる「S+BIM」に加え、プラント、土木、インフラメンテナンスの用途別ソリューション。
現場のiPadでBIMモデルの閲覧ができるビュワー機能
S+BIMは、現場に持参したiPadでBIMの3Dモデルを閲覧できるようにするSPIDERPLUSの新機能だ。S+BIMを使うと、BIMソフトをインストールすることなく、現場にいながらBIMのモデルを扱える。
S+BIMには、BIMモデル上の部材をステータス別に色分けする機能が備わっている。そのため、検査済みと検査前の箇所、指摘がある場所とない場所などがひと目で判断できる。
また、BIM上の情報は他の端末間でもリアルタイムで共有が可能なため、遠隔地にいるスタッフ同士の打ち合わせや確認時に便利になる。
他にも、S+BIMにはBIMモデルの内部を歩いているような視点を提供する「3Dウォークスルー機能」や部材間の距離を測る「計測機能」、任意の場所で断面を表示する「3D断面機能」など、現場でBIMモデル活用を協力にアシストする機能を実装している。
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