東計電算、不動産管理業向け業務効率化システム「J-Asist」販売開始:製品動向
東計電算は、不動産管理業向け業務効率化システム「J-Asist」を販売開始した。クラウド上で作業予定を管理と現場が共有し、リアルタイムな進ちょく確認や連絡が行える。
東計電算は2021年5月17日、不動産管理業向け建物巡回・工事作業用システム「J-Asist」を販売開始した。
J-Asistは、不動産管理業の業務効率化やペーパーレス化を支援するシステムで、Web版とAndroid版のセットになっている。作業員は、巡回現場からデジタル上で項目チェック作業、報告書作成および提出ができ、かつオフィスにいる管理者がそれらをリアルタイムに確認できる。
使用にあたり、まず管理者がWeb画面上から現場担当者ごとの作業予定を登録する。現場担当者は、登録された詳しい作業予定・チェック項目を確認しながら、現場で対象作業をタップし作業実績を登録する。
現場作業中に確認が必要な場合は、チャット機能ですぐ連絡できる。現場写真の撮影およびアップロードや、複数人への同時連絡にも対応している。
登録データは、クラウド上で一元管理され、現場担当者ごとの作業実績をCSVでダウンロードし、手当計算や月の作業実績の集計に利用できる。
またオプションでルーチン作業をソフトウェアロボットが自動で代行する「RPA(Robotic Process Automation)」を提供する。J-Asistで作成した報告データを、別の社内担当者あてに自動でメール送信するなどが可能だ。
さらに、原状回復工事の修繕箇所を写真で記録し、現場で見積算出までワンストップで行う機能を開発中。同社の賃貸管理などの事務処理を行うシステム「J-Rent」など、さまざまな賃貸管理システムとの連携を予定している。
不動産管理業では、コロナ禍で増加する新しい生活様式に関連する問い合わせ、オリンピック需要による宅地開発、副業として不動産投資が注目され、全国的に管理物件数が増えたことなどから、作業負担が増加し業務効率化が急速に求められている。
これまでは、作業員が管理物件を巡回確認し、帰社して報告書を作成するのが一般的で、詳細について管理者に都度確認したり、帰社後に指示を仰いだりすることも多かった。加えて、大半の業者は作業実績を紙で保管していた。
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