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国内最大の木造賃貸オフィスビルを着工、三井不動産と竹中工務店プロジェクト

三井不動産と竹中工務店は、国内最大、最高層となる木造賃貸オフィスビルを着工した。地上18階建て、高さは84メートル。延べ床面積は約2万8000平方メートル。竣工は2026年を予定している。

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 三井不動産と竹中工務店は2024年1月4日、東京都中央区日本橋で推進する「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」において、国内最大で最高層の木造賃貸オフィスビルを着工した。竣工は2026年を予定している。設計、施工は竹中工務店。

 地上18階建て(高さ84メートル)で、延べ床面積は約2万8000平方メートル。一般的な鉄骨造オフィスビルと比較すると躯体部分で建築時CO2排出量を約3割削減できる見込みだ。

(左)外観完成予想パース、(右)エントランスホール完成予想パース
(左)外観完成予想パース、(右)エントランスホール完成予想パース 出典:三井不動産プレスリリース

国内初適用の木造、耐火技術を複数導入

耐火・木造技術
耐火・木造技術 出典:三井不動産プレスリリース

 構造材には三井不動産グループの保有林を含む1100立方メートル超の国産木材を使用する。保有林の木材は仕上げ材や内装にも積極的に活用するという。CO2固定量は約800トンを見込む。

 木造オフィスビルの建築にあたっては、竹中工務店が開発し、大臣認定を取得した国内初適用の木造の耐火化技術も導入する。3時間耐火集成材「燃エンウッド」や、鉄骨の耐火被覆に木材を用いた「KiPLUS TAIKA for CFT」、さらにCLTを用いた耐震壁、制震壁などを採用する計画だ。

 計画では「日本橋に森をつくる」というコンセプトを掲げており、生物多様の保全につながる約480平方メートルの緑地を整備する。オフィスワーカーが自然を身近に感じられる緑豊かな歩行空間を創出し、「いきもの共生事業所認証」(ABINC認証)の取得を目指す。

 また、ZEB Ready認証の取得も計画している他、東芝エネルギーシステムズと連携したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入、建築廃材を建物の一部や什器などへのアップサイクルの取り組みも実施する予定だ。

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