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日立、ビルOS「BuilMirai」で設備を統合管理 芝浦プロジェクトに採用:第8回 JAPAN BUILD TOKYO(2/2 ページ)
日立製作所は、野村不動産の「芝浦プロジェクト」に導入が決まったビルOS「BuilMirai(ビルミライ)」で、建物設備の統合管理によるスマートビル化を提案している。
「芝浦プロジェクト」でビルOSとして採用
BuilMiraiは、野村不動産が国家戦略特別区域計画の特定事業「芝浦プロジェクト」で建設を進めるツインタワーのうち、S棟(2025年2月竣工、地上43階 地下3階)のビルOSとして採用された。
芝浦プロジェクトでは、商品性向上、ビルスペックアップ、運営業務効率化の3点を目的にDXを推進している。BuilMiraiの活用によって、効率的な運営業務の実現とビルの価値向上を目指すとしている。
スマートビルを実現する「ビル共通プラットフォーム」を提案
日立製作所では、ビル管理ソリューションであるBuilMiraiに対し、就業者データのプラットフォームとして「BuilPass(ビルパス)」を提供している。
BuilPassでは就業者の個人IDと属性情報を統合的に管理し、スマートフォンアプリを通してそれぞれの属性に沿ったサービスを提供する。アプリからは会議室や座席の予約、設備故障などのトラブルを管理者に報告できるチャット、売店や食堂で使える注文/決済といった多様な機能をそろえる。
日立製作所はBuilMiraiとBuilPassを、スマートビルを実現する「ビル共通プラットフォーム」と位置付け、2つのソリューションを連携させ、エネルギーの最適化や安全性、生産性の向上を実現するサービス提案に取り組む。
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