同人ショップ「とらのあな」新物流センターを千葉県八千代市に移転オープン:ロジスティクス
同人ショップ「とらのあな」を展開する虎の穴は、物流システムをDXさせるべくスピードと拡張性を追求する目的で、新物流センターを千葉県八千代市に移転オープンした。
ユメノソラホールディングスのグループ会社で、マンガやアニメ・同人誌やキャラクターグッズの委託流通販売事業を行う「虎の穴」は、自社物流センター「とらのあな物流センター(TLC)」を千葉県八千代市に移転し、2023年11月17日に稼働を開始した。
新施設は投函発送物の出荷発送力で、国内で指折りの機能を有する
移転理由は、コロナ禍を迎えた頃から通販の急激な需要増が生じ、現在の物流センターではソフト/ハードとも対応が難しい状況が増えたことにある。市場ニーズに応えるには、24時間365日稼働するオートメーション機能を駆使した物流システムを備える新拠点が必要となり、千葉県八千代市の大成建設の設計・施工で2022年10月に竣工したマルチテナント型施設「プロロジスパーク八千代1」に移すことを決めた。プロロジスパーク八千代1全体の構造と規模は、柱RC造+RC造地上5階建てで、総延べ床面積は16万1219.36平方メートル。
所在地は千葉県八千代市保品1809番1で、TLCが借りる部分の延べ床面積は1万1418平方メートル。従業員数は約200人で、同人誌やコミック、アニメグッズの在庫保管、入出庫、検品業務を行い、取り扱い商材数は約8万アイテムに上るという。
施設機能は、AutoStoreシステムの導入に伴うオートメーション機能による高生産性を実現し、ポストサイズの投函発送物の出荷発送力では国内でも指折りの機能を有する物流センターとなっている。
虎の穴グループは今後、センターで顧客ニーズに即したDX化を推進し、24時間効率よく稼働できる体制づくりから生産性を倍にすることを目標としつつ、他社を含めた別事業との連携を図るなど、積極的な“攻める流通”を展開していく。
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