内田洋行 大久保社長「人とデータへの投資が拡大」 ICTと空間を融合したハイブリッドオフィスを提案:オフィス家具とICTでチームの生産性を高める(4/4 ページ)
コロナ禍で一気に広がったリモートワークだが、現在ではオフィス回帰のニーズも増えてきている。「ICT」と「空間」の両面からワークプレースの新しい在り方を模索する内田洋行は、2023年11月14〜17日に都内で開催するオフィス家具とICTの新製品発表会「UCHIDA FAIR 2024」で、「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」をテーマに、働き方の多様化に対応しながらチームの結束力と創造的生産性を高めるオフィス空間を提案する。
生産性の高いオフィス空間を支える新製品を発表
フェアでは、快適かつフレキシブルに働くための新製品オフィス家具を披露する。
Co-at-boxはセミクローズタイプのワークブースで、天井ルーバーと壁の吸音材で「こもり感」を高めている。天井がオープンのセミクローズタイプは、消防法などの制約を受けにくいため、限られたオフィススペースでも柔軟に配置できるメリットがある。
boxの躯体はフレームにパネルとルーバーを取り付ける構造とし、天井がフルオープンタイプで壁面パネルに木装飾を取付けられる「E3 box」もラインアップ。機能面では、ディスプレイ装着パーツや部屋予約端末なども搭載し、セミクローズの空間でも快適にオンライン会議ができるように、指向性スピーカーを活用した音漏れ低減なども考慮されている。
オフィステーブルの「NEUTテーブル」は、キャスタとフラップ天板を装備し、1人用から複数人用までを取りそろえる。場の目的に応じて最適な形状も選べるため、可動性を重視した空間に適する製品となっている。
会場では他にも、端材などの未利用材を活用した「新・国産材三層パネル」による家具シリーズ、長時間の業務でも快適に使用できるELMARシリーズのチェア、省スペース空間向けでありながら背座連動のリクライニング機構などにより快適な座りごごちを実現したワークチェア「Aptea(アプテア)」などの新製品家具を展示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オフィスを「新たな価値創出の場」に:オカムラ中村社長「働く環境への投資はいまや経営課題」 フェアでオフィスの新価値提案
オカムラは都内ショールームで開催する「オカムラグランドフェア2024」で、多様な働き方に対応しながら、オフィスを「新たな価値を創出する場」として機能させる新製品の家具を提案する。 - 次世代のスマートビル:ソフトバンクと日建設計が次世代スマートビルの新会社設立 データを食べて進化する“オートノマスビル”
情報処理推進機構(IPA)のデジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)で、スマートビルの定義やシステムアーキテクチャ、運用プロセスなどを示す「ガイドライン」が2023年4月に公開され、海外に遅れること国内でもスマートビル化の流れは着実に進展しつつある。そうしたなかでソフトバンクが日建設計をパートナーとし、建物の統合基盤“ビルOS”を核に、次世代のスマートビル構築を設計段階から支援する合弁会社を設立した。将来は、海外へOSやアプリを含むパッケージ販売も視野に入れている。 - コンピュテーショナルデザイン:清水建設がオフィスビルの構造検討を“AI”で自動化 構造架構を1500棟分生成済み
清水建設は、設計初期段階の構造検討をAIで支援するAIを開発した。オフィスビルの形状や寸法を入力すると、瞬時に形状に合致する構造架構をデータベースから複数抽出し、躯体数量も表示して、構造検討の負担軽減につながる。 - ワークプレース:日建設計の築20年大阪オフィスで、オーナーとテナントが一体で47%のエネ削減
日建設計は、大阪オフィスで進めてきた脱炭素推進やワークスタイル変革に向けた実証実験の結果を公表した。成果として、オフィスビル義務基準比で、47%のエネルギー消費量削減を実現している。 - スマートビルを実現するIoT:エレベーター内の気まずい沈黙を解消 三菱電機プライベート展示会を視察
三菱電機は、来場者を取引先に絞った展示会「三菱電機暮らしと設備の総合展(プライベート展示会)」を開催した。会場では、ビル統合ソリューション「BuilUnity」やビルIoTプラットフォームの「Ville-feuille」など、スマートビル化につながるIoT製品群を披露した。 - 関東大震災から100年に考えるBCP対策:日建設計が構想する“レジリエント・シティー” IoTとVRで巨大地震の減災へ【設計者インタビュー】
関東大震災から100年の節目を迎えた今、南海トラフや首都直下など発生が近づいていると予測されている。そうした防災/減災が求められる社会変化に従い、日建設計は設計提案でBCP対策のプラスαとなる2つの防災ソリューションを展開している。双方の開発責任者に、開発意図や活用事例について聞いた。