内田洋行 大久保社長「人とデータへの投資が拡大」 ICTと空間を融合したハイブリッドオフィスを提案:オフィス家具とICTでチームの生産性を高める(3/4 ページ)
コロナ禍で一気に広がったリモートワークだが、現在ではオフィス回帰のニーズも増えてきている。「ICT」と「空間」の両面からワークプレースの新しい在り方を模索する内田洋行は、2023年11月14〜17日に都内で開催するオフィス家具とICTの新製品発表会「UCHIDA FAIR 2024」で、「人が主人公となるハイブリッド・ワークプレイス」をテーマに、働き方の多様化に対応しながらチームの結束力と創造的生産性を高めるオフィス空間を提案する。
ICTソリューションを活用し生産性を向上
内田洋行ではデジタルとリアルを組み合わせた空間の構築から運用までを一貫して提供している。今回、ICT基盤SmartOfficeNavigatorにハイブリッドワークにおけるチーム活動を支援する機能を強化した。
「Microsoft Teams」のチーム機能と同期し、会議に参加するメンバーを選択すると、全員が集まれる日時と予約できる会議室の候補を提示する。会議室はリアルに集まるメンバーとオンライン参加者を確認して最適な会議室を予約できるなど、チームのミーティング設定の効率化につながる。
こうしたハイブリッド会議の使われ方のデータを取得して蓄積することで、会議室の収容設計にも活用できる。
オフィスに設置するサイネージ(大型モニター)の多機能化も進めている。メンバーが現在働いている場所とスケジュールをサイネージで可視化し、メンバー同士のコミュニケーションのタイミングを取りやすくした。
また、フロアマップサイネージ上から、各フロアの混雑状況、会議室やトイレの空き状況、温湿度などの環境情報を俯瞰(ふかん)できるように情報を集約させた。空いている会議室などをサイネージにタッチしながら探して、その場でQRコードで予約が可能になる機能も実装した。
サステナブルな働き方を支える新たな機能としては、リアルタイムでフロア内の人数や温度/湿度などを測定し、現状のエネルギー消費量などを表示することで節電活動を意識付ける仕組みも追加した。サイネージを見て、人が少なく無駄なエネルギーを消費しているフロアからの移動を呼び掛けるなど、省エネにつながる行動を促す。
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