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セコムが2024年春に発売する国産ドローンXXの実力 AI活用で“警備DX”の先へドローン(3/3 ページ)

セコムは、人や車を画像認識AIで検知する国産の次世代機「セコムドローンXX」を開発した。AIに加え、雨や風の中での自動運用を可能にした飛行性能で、XXの名の通り、フィジカルセキュリティに限らず災害対応やインフラ点検などの多用途(X)でドローン市場そのものの変革(X)を目指す。

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6台のバッテリー使いまわしで24時間365日の運用が可能に

 警備機能では、オプションで圧電スピーカー式の音声拡声装置を用意し、定型音声やアプリの管制卓から発する声を出力することで、注意喚起や威嚇、災害救助に使える。

 離着陸基地となるドローンポートでは、機体の格納、離着陸、バッテリー交換/充電、機体のセルフチェックが全自動で完了。バッテリーは充電時間が約40分のため、20分の飛行時間を考慮するとドローンに積んでいる2台とポート内4台の3セットのバッテリーを使い回すことで、24時間365日の運用が可能になる。ドローンがポートに降り立つ際は、上空でホバリングしながら、セコムドローンの監視業務でも活用していたGPSよりも高精度の位置情報技術「RTK-GNSS」を用い、微調整しながら着陸する。

「セコムドローンXX」のドローンポートへの着陸
「セコムドローンXX」のドローンポートへの着陸
巡回から着陸まで

 セコムドローンXXは、ドローン、格納庫、監視卓、LTE通信の一体での提供を予定しており、販売価格は100万円以上となる予定で、販売台数は年間2桁台の目標を掲げる。

 用途展開では、センサーや監視カメラが検知した侵入者を追跡する「侵入監視」と事前に決めたルートを飛行して安全確認を行う「巡回監視」をメインに、災害時の安全確認、河川の見回りなどのセキュリティ以外での活用も想定している。また、ドローンのAI活用では、赤外線カメラの画像をAIで解析する建物設備や構造物の点検、マンホールの状態監視、巡回路での人数カウントなども視野に入れている。

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