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太陽光パネルの発電効率を低下させる汚れを“ロボット×AI”で自動清掃:第5回 建設・測量生産性向上展(1/2 ページ)
普及が進む太陽光発電パネルだが、太陽に向けて設置する関係上、表面の汚れは避けられないが、発電効率低下の原因となってしまう。ロボティクスジャパンは、清掃ロボットとパネルまで運ぶドローンを2023年秋には実用化させるべく、開発を加速させている。
ロボティクスジャパンは、「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2023)」(会期:2023年5月24〜26日、幕張メッセ)で、太陽光発電パネル表面の汚れを掃除するロボット「PIBOT」を参考展示した。
発電効率を低下させる汚れをロボットで清掃
太陽光発電は、自然エネルギーの利用として広く普及している発電方法だ。しかし、太陽の光を効率よく浴びるようにするため、パネルの上を屋根やカバーなどで覆えない。そのため、使用期間に応じて、ごみやホコリ、鳥のフンといった汚れが付着する。
汚れは、発電効率を低下させる原因となる。そのため、定期的な掃除が必要だが、手の届く場所に設置されているならともかく、屋根の上や屋上などの高所に設置されたパネルの清掃はコストがかかり、危険も伴う。
ロボティクスジャパンが出品したPIBOTは、こうした課題がある太陽光発電パネルの掃除を目的に設計された清掃ロボットだ。
PIBOTには、太陽光発電パネルの効率的な清掃に応じる多数の機能を搭載している。その筆頭となるのが、最大傾斜30度まで対応する走行能力だ。
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